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茨城県稲敷市

稲敷市屋内市民プールは概算事業費9・5億

2021/06/18 日本工業経済新聞(茨城版)

 稲敷市の屋内型市民プールの基本構想が明らかになった。候補地は柴崎7427―1ほかで、新利根庁舎の跡地。RC造一部S造平屋、延べ床面積1544・460㎡。プール槽はFRP製で、一般が25m6コース、幼児用が10m×5m。ジムやスタジオの設置も視野に入れている。概算事業費は9億5260万円。財源として、成田国際空港周辺対策交付金の活用を見込んでいるが、コロナ禍で不透明な状況となっていることから、本年度は庁内の企画政策部門が事業の再検討に入るようだ。

 建設候補地は新利根庁舎跡地で、敷地面積1万9111・05㎡。近隣には新利根公民館や新利根体育館、新利根運動公園、テニスコート、野球場、新利根小・中学校がある。

 配置計画としては、東西に走る進入路を整備し、西側をメインの出入口、東側をサブの出入口とする。道路から南側半分(A1万478・97㎡)に建物(RC+S造平屋、延べ1544・460㎡)を、その西側に駐車場(100台分)や送迎バス乗降場を設置する。なお進入路の北側については、防災対応用の空地とする。

 建物内部は南側に一般プール(25m×6コース、深さ1・1~1・3m)と幼児用プール(10×5m、深さ0・6~0・7m)を配置。槽はFRP製で、可動床やジャグジーの設置も検討する。燃料は天然ガス、ろ過機はセラミック方式(砂方式)が濃厚。

 北東側にはダンスやヨガなどで利用する多目的室(126㎡)を配する。西側出入口付近には、事務室(38・40㎡)やホール(34・80㎡)を設置。

 また、災害時の避難所としての使用を想定し、太陽光パネル(100kW)を整備する。

 建物各部の仕様については、勾配屋根がガルバリウム鋼板・金属屋根・断熱工法、陸屋根が塗膜防水・断熱工法、外壁がコンクリート打放し・複層塗剤仕上げ・一部タイル、巾木がコンクリート打放し・複層塗剤仕上げ、建具がアルミサッシ・スチールドア。

 工事費は建築に4億4990万円、電気設備に9100万円、機械設備に1億5130万円、外構に3640万円を見込む。そのほか設計監理に6200万円、調査に200万円を試算している。

 基本構想は、昨年につくば建築設計事務所㈱(龍ケ崎市)が策定。学校用屋内プールとしての機能をメインに、市民が楽しく集える健康増進施設として整備する方針。


【新利根庁舎の跡地が建設候補地】

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