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千葉県農林水産部

パシコンで基本設計/県農林水産部漁業資源課/種苗生産研究所の整備/富津にマダイ飼育施設

2021/06/28 日刊建設タイムズ

 県農林水産部水産局漁業資源課は、「水産総合研究センター再編整備種苗生産研究所基本設計業務」をパシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区新町1―17)に委託することを決めた。25日に開札した指名競争入札に3者が応札し、同社が予定価格5661万円(消費税抜き)に対し4649万円(同)で落札した。調査基準価格は4504万円(同)だった。工期は2022年2月28日まで。

 種苗生産研究所勝浦生産開発室(勝浦市)と種苗生産研究所富津生産開発室(富津市)を対象に、施設の再編整備に向けた基本設計をまとめる。勝浦生産開発室のマダイの種苗生産を富津生産開発室に移転するため、富津生産開発室に新たにマダイの飼育施設を整備する。飼育池は10面を計画。

 同事業では、20年度に▽種苗生産研究所勝浦生産開発室(勝浦市)▽種苗生産研究所富津生産開発室(富津市)▽水産振興公社白浜事業所(南房総市)――の3か所を対象に、基礎調査を実施。各施設の現況調査を行い、劣化・老朽度などを明らかにした。基礎調査は海洋エンジニアリング(東京都台東区台東東4―28―11)が担当した。

 18年度にまとめた「水産総合研究センター施設の再編整備計画」では、富津生産開発室にマダイの種苗生産施設を整備するとともに、現在の管理棟および種苗生産施設について、機能が維持できるよう必要な修繕を行うこととした。また、勝浦生産開発室に関しては、マダイ親魚養成やヒラメの中間育成の業務を行えるよう、大規模改修など長寿命化対策を講じることとした。

 勝浦生産開発室の主な施設は▽管理棟(RC造2階建て639㎡)▽マダイ・アユ棟(S造平屋建て1791㎡)▽ヒラメ棟(S造屋平屋建て2048㎡)▽稚魚養成棟(S造平屋建て413㎡)▽機械作業棟(S造平屋建て594㎡)など。

 また、富津生産開発室の主な施設は▽管理棟(RC造2階建て836・20㎡)▽魚類飼育棟(S造スレート平屋建て1306・25㎡)▽親魚産卵ふ化飼育棟(S造スレート平屋建て1155㎡)▽クロダイ・ガザミ棟(S造スレート平屋建て1532・52㎡)▽飼料培養作業棟(S・RC造平屋建て1358・07㎡)▽機械棟(RC造平屋建て283・45㎡)▽倉庫棟(S造スレート平屋建て275・63㎡)▽車庫(S造スレート平屋建て68㎡)――など。

種苗生産研究所勝浦生産開発室

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