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除雪イノベーション研究会でガイダンス搭載除雪車の実験結果を報告

2021/07/01 新潟建設新聞

 長岡市で6月25日、第5回長岡市除雪イノベーション研究会(会長=上石勲防災科学技術研究所雪氷防災研究センター長)が開かれた。除雪ドーザへのガイダンス装置導入、IoT活用による消雪パイプの節水化の各実証実験の結果を長岡市が報告し、委員が意見を交換した。  最初に長岡市道路管理課が、除雪ドーザの走行実験の動画を紹介。昨年の冬に実施した、市内今朝白地区を走行するドーザの運転席の様子を公開し、積雪の無い状況下での装置の作動の様子を解説した。

 ガイダンスは時折「左側に接近中です。注意してください」と、音声と警告音を発信。モニター画面にはマンホールが近いことを知らせる表示が示された。

 この搭載車はその後、12月~ことし2月にかけて15回出動。降雪時に走行し、除雪を行った。

 操作を担当したオペレーター2人へのアンケート調査の結果、ガイダンス画面の見やすさや操作性については、エラー表示が出た場合に簡単に解除できるとよいとの意見のほか、作業中は画面をあまり見ないので、音声が有効的との声が聞かれたと報告した。

 委員からは「マンホールへのガイダンスが頻繁なので、ピックアップした方がよいのではないか」との声があり、道路建設課は「若手向けに多くの情報を入れてある。今後は情報を絞ることも考えたい」と答えた。このほか、車両がバックする際の画面の有効性については「今後様々な路線で確かめたい」とし、委員からは有用性を認める声が聞かれた。

 道路管理課は今回を研究の最終回とし、市長に提言するとしている。 

【写真=最終回で意見をまとめた』

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