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新潟県妙高市

新図書館複合施設設計プロポは佐藤総合計画が最優秀

2021/07/02 新潟建設新聞

 妙高市は新図書館等複合施設建設設計業務の公募型プロポーザルの結果、佐藤総合計画を最優秀提案者に特定した。同者の提案では気候への配慮、賑わいと静かな空間のゾーニングなどが高く評価された。計画では朝日町地内に3階建て以下、延べ床面積2540㎡程度の図書館、子育て機能、生涯学習機能等を備えた新施設を建設。設計の履行期間は2022年6月30日まで。同年9月の着工、24年12月の完成を予定し、事業費には15億7000万円以内を見込む。

 プロポーザルには5者から参加表明があり、4者が技術提案書を提出。最優秀者の提案では、豪雪地の風土・気候に裏打ちされた建物形状、雪処理に関する対処法、賑わいの空間から静かな空間までの立体的なゾーニングとつなげ方、妙高の風景を体感できる空間的工夫など、より現実性のある提案が評価された。一方で西側駐車場スペース空間の有効活用による広がりのある建築空間の確保や賑わいを生み出す屋外空間を充実させた市役所とのつながり、プレイルーム(子育て支援)と児童図書との空間的連携などへの指摘もあった。なお次点の優秀提案者は梓設計だった。

 設計の履行期間は22年6月30日まで、ことし12月15日までに基本設計、概算工事費の算出を完了させる。工事は22年9月の着手、24年12月の完成を予定し、25年4月に供用を開始。4月~10月で、いきいきプラザ等の解体撤去を行い、10月末のグランドオープンを目指す。

 建設予定地は市営駐車場、いきいきプラザ、空き店舗、倉庫がある朝日町1-381-1他の敷地約4300㎡。私有地である空き店舗、倉庫棟の解体、用地取得は22年度上半期を予定。いきいきプラザは25年度の新施設供用後に解体する。想定事業費には外構、備品、システム費が含まれているが解体工事費は含まれない。

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