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栃木県宇都宮市上下水道局

宇都宮市上下水道局、水再生センター再構築・強靱化、下河原132億、川田257億円

2021/07/08 日本工業経済新聞(栃木版)

 宇都宮市上下水道局は、下河原と川田水再生センター再整備の事業概要を示した。下河原水再生センター再構築は事業費132億円、事業期間2019~32年度の14年、川田水再生センター強靱化は事業費257億円、事業期間20~39年度の20年。

 下河原水再生センターは22年度から先行する部分の解体撤去工事を開始し、26年度から川田水再生センターでの一体処理を開始。川田は配置計画を検討し、22年度に基本設計、23年度から実施設計を進める計画。

 7日の上下水道事業懇話会で執行部が21年度当初予算の優先・重点化する取り組みの一つとして委員に説明した。

 再整備では老朽化し、東日本台風で被災した下河原の汚水処理機能を川田水再生センターに統合。下河原は中継ポンプ場に機能を変更し、ポンプ棟や沈澱池を整備。川田水再生センターの処理能力を増強する。

 川田水再生センターでは管理棟の改築を含む耐震化や耐水化を実施。隣接の食肉地方卸売市場跡を拡張用地として活用し再整備を進める計画。水処理施設の増設や汚泥棟、沈砂池ポンプなどの施設整備も実施する予定。

 21年度は下河原の実施設計業務委託などに2億円、川田の配置計画検討業務委託に2000万円を措置した。

 21年度予算で優先・重点化した事業ではこのほか、総合治水・雨水対策となる公共下水道雨水整備計画を推進し、岡本台調整池築造工事(20~22年度)などに4億8000万円を措置。

 水道事業は老朽配水管更新で延長13㎞の布設替えに31億円、施設の耐震化は松田新田浄水場薬品沈澱池などに1億円、管路の耐震化は高間木取水場~松田新田浄水場間のうち延長700mの導水管整備に4億5000万円を計上。

 松田新田浄水場、導水管、高間木取水場を対象とする第1期水道施設耐震化整備計画(15~26年度、事業費51億8000万円)は20年度に高間木取水場が完了。計画の21年度末耐震化率は管路59・4%、浄水施設24%、配水池34%を見込む。

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