新潟地域振興局地域整備部は14日、身近な社会資本見学会として新発田南高校工業科の3年生を招き、福島潟水門本体工事などで現場見学会を開催した。入職促進の取り組みとして県内で進む工事現場等を通じて、社会資本の役割を学ぶことで建設産業の魅力と重要性を理解してもらうため開催。NPO法人にいがた地域創造センターが協力した。
福島潟水門本体工事では、工事を担当する福田組・皆川組・石井組JVで現場代理人を務める福田組の菅野猛氏や県の担当者から工事の意義や概要、工程などが説明されたほか、同校卒業生で主任技術者である石井組の加藤友也氏が建設産業のやりがいや魅力を紹介。また意見交換では、高校生から1日の仕事内容や建設業を選んだ理由、良かったことなどの質問が出された。
後輩を前に加藤氏は「せっかく土木を学ぶなら建設業に入ってほしい」とし、自身の経験談を交えて「高校生のうちからしっかり勉強して資格を取得しておいたほうが良い」とアドバイスした。
今回見学に訪れたのは進路選択を控えた3年生。およそ半数が就職を希望しているそうだが、新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年度のインターンシップが中止となっており、実際の工事現場に触れる貴重な機会となった。
【写真=大規模工事に触れる高校生】