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榎本で基本・実施設計/君津市/大和田小・坂田小の統合整備/工費約22億円、23年度着工

2021/07/29 日刊建設タイムズ

 君津市建設部住宅営繕課は「大和田・坂田小学校統合施設整備基本・実施設計業務」を榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2―8―5)に委託することを決めた。16日に開札した一般競争入札に15者が参加し、同事務所が予定価格1億3634万9000円(消費税抜き)に対し1億850万円(同)で落札した。最低制限価格は1億4622万3000円(同)だった。委託期間は2023年3月15日まで。

 大和田小学校と坂田小学校を統合し、坂田小学校(坂田423)の敷地内に「周西の丘小学校」を整備する計画で、基本・実施設計を行う。

 工事は23~25年度に実施する予定。工事費は、既存建物解体工事費および外構工事費を除き、22億3399万円(消費税込み)を見込む。

 施設整備では、校舎の長寿命化改修と増築工事、屋内運動場の改築工事を実施する。

 校舎については、学校施設の老朽化への対応、教育環境の向上と省エネルギー化を目的とした長寿命化改修および間仕切り壁の変更を伴う構造改修を行うほか、統合後の教室機能の充足のため、校舎の増築、バリアフリー対応としてエレベーターの増築を実施する。

 屋内運動場の改築では、災害時の避難所機能として防災備蓄倉庫や太陽光発電設備、蓄電池、自家用発電機を設置するほか、地域連携の場として放課後児童クラブのスペース、小中連携授業の場として多目的室を併設する。

 屋外環境の整備においては、敷地内駐車場、敷地外(周西中学校グラウンド)駐車場整備、構内舗装、グラウンド整備、遊具整備、近接する周西中学校および君津高校へのアクセス性の確保を含めた敷地境界の門・塀などの整備を実施する。

 改修する校舎は、管理および教室棟、渡り廊下、特別教室棟の3棟。建物規模は、管理および教室棟がRC造4階建て延べ3519㎡(1972年建築)、渡り廊下がRC造2階建て延べ126㎡(73年建築)、特別教室棟がRC造3階建て延べ1414㎡(74年建築)。

 屋内運動場改築と校舎増築工事の規模は延べ2920㎡未満とする。内訳は、校舎1345・5㎡、屋内運動場1215㎡、多目的室150㎡、防災倉庫50㎡、放課後児童クラブ102・3㎡(最低面積)を想定する。

 坂田小学校の敷地条件は、敷地面積約2万6662㎡、用途地域は第一種低層住居専用地域(建蔽率50%、容積率100%)。高度地区の指定は無い。

 同事業は、学校再編第2次実施プログラムに基づき実施。君津地区で適正な規模に満たない見通しとなっている坂田小学校と、児童が減少している大和田小学校を統合し、新たに「周西の丘小学校」の開校を目指す。

 整備にあたっては、20年度に「大和田小学校・坂田小学校統合施設整備基本構想・基本計画」を策定。策定支援業務は榎本建築設計事務所が担当した。

坂田小の既存校舎

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