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ホテルフフ活用で施設改修費を支援

2021/08/04 山梨建設新聞

 旧保健農園ホテルフフ山梨(牧丘町倉科地内)の活用に向け山梨市は、貸し付けに当たり事業者が施設の改修を行う場合、その経費を貸付料から減額する形で支援する考えを示した。本紙取材に関係者が明らかにした。事業者はプロポーザルで選定し、11月にも契約を結ぶ見通し。

 同ホテルは2012年、市が保有する「オーチャードヴィレッジフフ」を借り受け開設。森林セラピーやヨガなどの体験ができる宿泊施設として運営してきたが、ことしの3月末に閉館した。

 市は今後の施設活用に向け先月、事業者の公募を開始した。施設は宿泊施設など建物が7棟延べ2134㎡、公園が3万9881㎡、山林が2万3971㎡。貸し付け料の参考価格は年555万3390円(土地・建物、税抜き)、貸し付け期間は本年度から5年間とした。今月27日まで参加者を受け付け、10月下旬に事業者を決定する。

 観光課によると、基本的に施設は現状のまま貸し付ける。施設を改修する場合、事業者負担になるが、支援策として「事業者の負担に合わせ貸し付け料を減額することを考えている」(同課担当者)。金額については協議の上、決定するという。

 事業者の選定はプロポーザルで実施。同施設はNPO法人森林セラピーソサエティ認定施設のため、前回公募時は森林セラピーに関連した宿泊・研修事業を行うことを条件としていた。今回は多くの事業者から幅広い提案が受けられるよう、用途に関する細かな条件はなくした。

 市は本年度に入り、延べ4日間にわたり施設の内覧会を開催。ホテル並みの設備を利用しながらキャンプを行う「グランピング」関連の業者やキャンプ場経営者、宿泊業者、建設業者など計13者が参加した。

 市は事業者の関心は高いとみており、プロポーザルには多くの事業者の参加を見込む。参加者が4者以上の場合、書類審査などにより3者程度に絞り、2次審査で事業候補者を決定する。


【写真=建設業者も注目する旧保健農園ホテルフフ山梨】

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