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千葉県総合企画部

新総合計画で骨子素案/県総合企画部/千葉の未来を切り開く/6つのゾーン設定

2021/08/11 日刊建設タイムズ

 県総合企画部は、新たな総合計画の骨子素案をまとめた。総合計画は基本構想編と実施計画編で構成。計画期間は基本構想編を10年間、実施計画編を3年間とした。基本構想編は、10年後の県のあるべき姿と、これを達成するための目標と政策の方向性を示す。実施計画編は、目標を達成するために、22~24年度の3か年で重点的に実施する取り組みを盛り込む。また、県内の地域特性等を踏まえ、6つのゾーンを設定し、地域ごとの方向性を示す。骨子素案については、24日まで意見募集を実施している。

 総合計画は、県民の命とくらしを守るとともに、豊かな自然と文化、優れた都市機能を持つ千葉で、全ての県民が自身のライフスタイルを実現し、生きる価値、働く価値を感じられる「千葉の未来」を創造するための施策を展開する。

 基本構想編では「~千葉の未来を切り開く~『まち』『海・緑』『ひと』がきらめく千葉の実現」を総合計画の基本理念に掲げ、▽危機管理=危機管理体制の構築と安全の確保▽産業・社会資本=千葉経済圏の確立と社会資本の整備▽医療・福祉=未来を支える医療・福祉の充実▽子ども=子どもの可能性を広げる千葉の確立▽共生=誰もがその人らしく生きる・分かり合える社会の実現▽自然・文化=独自の自然・文化を生かした魅力ある千葉の創造――の6つの基本目標を設定。

 新たな感染拡大や大規模自然災害に対する備えの充実、ICT等による技術革新や脱炭素社会への対応、必要な時に必要な医療が受けられる体制の整備、妊娠・出産・子育てに必要なサービスの提供などを目指す。

 また、地域特性、地理的条件、交通網の整備状況を踏まえ▽東葛・湾岸▽印旛▽香取・東総▽九十九里▽南房総・外房▽内房――の6つのゾーンを設定し、それぞれの地域の方向性を示す。

 一方、実施計画編では①財政運営を貫く3本の矢②SDGsの推進③カーボンニュートラルに向けた取り組みの推進④東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーの活用――を施策横断的な視点として挙げ、基本目標を達成するために15の政策分野を設定し、重点的に取り組む。

 総合計画は「半島性の克服と活用」「特性・可能性を踏まえた地域の方向性」「分かりやすい計画」とする。

 今後、有識者や県民からの意見を聞き、年度内に計画案をまとめ、県議会の議決を経て、22年度から計画をスタートさせる。

 11日には第1回県総合計画策定懇談会(委員20人)が千葉市の三井ガーデンホテル千葉で開催され、骨子素案についての審議が行われる。

骨子素案による6つのゾーン

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