新潟県道路メンテナンス会議(会長=祢津知広・新潟国道事務所長)の本年度初会合が5日に北陸地方整備局新潟国道事務所で開かれた。2020年度に行われた橋梁、トンネル、道路附属物等の2巡目点検2年目の速報値を報告。新たに「緊急に措置を講ずべき状態」とされる判定Ⅳが3施設あることが説明された。また1巡目点検2年目と比べ、点検が進み平準化が図られていることが分かった。
判定区分Ⅳとされた施設は、いずれも町村が管理する橋梁で、現在は通行止めとなっており対応を検討中。トンネルおよび道路附属物で、判定区分Ⅳとされた施設は見つからなかった=表=。
「早期に措置を講ずべき状態」とされる判定区分Ⅲについては橋梁809橋、トンネル37施設、道路付属物等89施設で、橋梁は市町村、トンネル、道路附属物等は新潟県と管理施設数の多い自治体での割合が高い。
また2巡目点検2年目の進捗状況は、橋梁37%、トンネル44%、道路附属物等29%で、1巡目点検2年目と比べて大きく進捗し、平準化がうかがえる(1巡目点検2年目は、橋梁25%、トンネル35%、道路附属物等23%)。
本年度の地域一括発注による点検は、15市町村を8エリアに分割し、橋梁、トンネル、横断歩道橋など1172施設を点検する計画。▽村上市▽新発田市▽阿賀野市▽胎内市▽見附市▽魚沼市▽柏崎市▽糸魚川市▽佐渡市▽聖籠町▽阿賀町▽田上町▽出雲崎町▽津南町▽関川村―の15市町村が参画。前年度から2巡目点検を完了した刈羽村と自前での発注、点検に切り替えた湯沢町の2町村減となる。すでに初回打ち合わせは実施済みで、現地踏査を進め9月ごろから本点検に入るとしている。
【写真=道路管理者が意見交換】