県は、思川圏域の第2回河川整備計画懇談会を書面で開催。宇都宮市大谷地区の1級河川姿川を施行区間に追加し、小山市の1級河川豊穂川の整備手法を変更する河川整備計画の第4回変更原案が了承された。関係市町長などの意見を聞いて計画案を作成し、国土交通省へ認可を申請。10月に変更計画を策定する予定。
姿川は主要地方道宇都宮今市線の大谷橋(大谷町)から市道橋の桜田橋(新里町)までの区間を追加。流下能力が不足しており、2015年や19年に浸水被害が発生した。大谷橋までの下流区間の河川改修事業に引き続き上流区間を改修する。
大谷橋上流の計画流量は80立方m/秒。河川改修事業計画の事前評価などによると、区間延長は約3800m。築堤や掘削、護岸工などを行うとともに豆田川合流部付近には調節池を設置する。大谷橋付近の川幅は約15m、天端幅3m。調節池付近の計画流量は70立方m/秒。調節池で20立方m/秒をカットする計画。
事業期間は21~30年度。総事業費は約28億円。測量設計に5億円、用地補償に3億円、工事に20億円を見込んでいる。
豊穂川も15年や19年に浸水被害が発生。小山市が思川合流点から大日橋付近までの河川改修を推進している。堤防を思川と同じ高さで整備するために計画を変更する。
堤防の嵩上げに伴い、施行区間を大日橋上流まで約200m延長し、約1400mに変更。新川橋上流付近は川幅約30m。天端幅を当初の3mから5mに拡大する。計画流量は60立方m/秒。