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JA全農にいがた

近く施工者選定、大規模米倉庫10月着工

2021/08/21 新潟建設新聞

 JA全農にいがた(新潟市西区)は、本田上工業団地(田上町)で整備する大規模米集出荷施設について、10月の着工を目指し、近く施工者選定の入札を行う。2022年7月の竣工、同8月の稼働を予定する。設計は全農新潟一級建築士事務所が担当している。



 取得する土地は約2万㎡で、国道403号沿いの田上町田上125―30地内。新施設は、S造平屋建て、床面積約1万700㎡、倉庫収容能力は2万t程度を見込む。2万tクラスの大規模倉庫としては、17年に整備した東港の集出荷施設と同程度で、県内2棟目となる。

 集出荷は全県をカバーする。県内では米倉庫が不足しており、新設により営業倉庫の利用や県外での保管を解消し、コスト削減につなげたい考えだ。

 主な施設機能として、大型収納袋(フレコン)での集荷に対応し、低温倉庫は2000tずつ10室の貯蔵庫を整備するほか、米の検査場も併設する。

 20日、町とJA全農にいがたは田上町役場で進出協定に調印した。佐野恒雄町長は「数ある候補地の中から選定していただき、大変ありがたい。新しいまちづくりへの大きな弾みになる」と期待を寄せ、JA全農にいがたの安藤稔県本部長は「国道403号バイパスに面していることが決め手となった。不足する収容力を増強することで、少しでも生産者の利益につなげたい」と意欲を示した。

【写真=安藤県本部長(左)と佐野町長が調印】

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