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10カ所で新規着手予定/安曇野道路や落合橋架替え/22年度大型事業①

2021/08/27 長野建設新聞

 県は来年度、全体事業費10億円を超える大型事業への着手を10カ所で予定している。地域高規格道路・松本糸魚川連絡道路の安曇野市新設区間「安曇野道路」は事業期間12年間、事業費250億円を想定。長野市の落合橋架け替えは事業期間9年間、事業費180億円を見込む。

 10カ所は25日開かれた県公共事業評価監視委員会の本年度初会合に新規評価箇所として諮られた。県は同委での審議結果などを踏まえ、来年1月に最終的な対応方針を決める。


■大町明科線道路改築事業(安曇野市 安曇野道路)

 ◇事業内容=道路改築工L4000m×W6.5(9.5)m

 ◇完成年度=2033年度(事業期間12年)

 ◇事業費=250億円

 ◇事業目的=地域高規格道路・松本糸魚川道路として松本~大町~糸魚川の生活圏を結び、長野自動車道などの高規格道路網と一体となって効率的で質の高い高速交通ネットワークを形成し、好意的な交流・連携を図る。また、安曇野IC周辺の渋滞緩和、交通事故減少、産業・観光の振興を図る


■長野菅平線道路改築事業(長野市 落合橋)

 ◇事業内容=橋梁架替工L1700m×W6.5(16)m、うち橋梁部L960m×W9.5(19)m

 ◇完成年度=2030年度(事業期間9年)

 ◇事業費=180億円(うち橋梁分100億円)

 ◇事業目的=同路線は長野市と上田市を結ぶ幹線道路で、第二次緊急輸送路にも指定されている。また若穂スマートインターチェンジ(仮称)と長野市街地を最短で結ぶアクセス道路としての役割も担っている。1966年に架設した現橋は桁や床板の老朽化が著しいため、新設橋梁の整備により安全で円滑な交通の確保を図る


■国道292号道路改築事業(中野市~飯山市 古牧橋)

 ◇事業内容=橋梁架替工L2010m×W6.5(12.25)m、うち橋梁部L273m×W6.5(12)m

 ◇完成年度=2030年度(事業期間9年)

 ◇事業費=45億円(うち橋梁分35億円)

 ◇事業目的=1963年に架設した現橋は主桁・床板・下部工等の老朽化が著しい。また、近年の異常気象により千曲川増水時には浸かっており、国が実施する千曲川の治水の観点においても対策が必要な状況。このため治水対策と一体となった老朽化橋梁の架け替えを実施する。仮設位置は現橋の下流側


■赤砂東山田線(岡谷下諏訪線)街路事業※道路改築を含む(下諏訪町 東山田)

 ◇事業内容=道路築造工L1400m×W6(12~16)m※街路整備区間W16m、道路整備区間W12m

 ◇完成年度=2028年度(事業期間7年)

 ◇事業費=33億円

 ◇事業目的=本路線は県道岡谷下諏訪線から現国道20号及び国道20号下諏訪岡谷バイパスを接続。現国道20号~国道20号バイパス間は未整備だが、まちづくり、都市防災機能及び交通機能の観点から必要性が高く、下諏訪北小学校への通学路としての利用も見込まれる。また、下諏訪岡谷バイパスが完成した際には、本路線に大型車の交通を回すことで、国道142号周辺の歴史的なまちなみの保全にも寄与する

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