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栃木県那須塩原市

那須塩原市 23年度に新築、外構工事、物産センター改築基本設計へ、道の駅明治の森で再整備方針

2021/08/28 日本工業経済新聞(栃木版)

 那須塩原市は、道の駅「明治の森・黒磯」の再整備基本方針を決定した。青木ふるさと物産センター(青木27)を直売所・レストラン棟に改築。第1駐車場を改修し駐車台数を増加させる。改築の基本設計費は720万円を計上しており、9月には業務委託者の選定手続きが開始される見通し。プロポーザルも視野に選定方法を決定する。基本設計の期間は11月から2022年2月を予定。22年度は実施設計。23年度は4月から物産センターを解体し、6月に新築や外構工事に着手。24年度のリニューアルオープンを予定している。

 「明治の森・黒磯」は一般県道黒磯田島線沿いの道の駅。青木ふるさと物産センターや国指定・重要文化財の旧青木家那須別邸が建ち、憩いの広場などがある。敷地は約7・5ha。JR黒磯駅や那須塩原駅からは10㎞ほどの距離にあり、板室温泉や塩原温泉、那須方面へ向かう観光客などに利用される。

 設置から20年以上が経過し、特に直売所や飲食機能を持つ物産センター(木造246平方m)は老朽化が著しく、手狭となっている。前面の第1駐車場は植栽スペースが多く、駐車可能な台数が少ないことも課題。再整備によって地域活性化の拠点施設に再生。災害時の対応力も強化する。

 再整備は道の駅の中心的な機能を担う県道側を対象に実施。物産センターは再生可能・省エネルギー機能を持った建物とし、道の駅の情報発信機能も含ませる考え。規模は1000平方m程度を基準に設計などを進める中で固める。

 第1駐車場の改修ではレイアウトを見直しする。現在は周回路沿いに植栽で区切られた駐車スペースがある。駐車場の整備内容や役割分担などについては道路管理者の県と協議調整を行っていく。市道側の第2駐車場は整備済み。

 再整備で目指す姿は①旧青木家那須別邸の空間を生かした新たな観光の発信拠点②那須塩原のブランドを創出する新たな食の発信拠点③地域の生産者とともに歩む新たな魅せる・見せる農業の発信拠点。

 直売所やレストランでは地域の恵みや明治の森ブランドなどを提供。花畑のハンナガーデンなど屋外施設と一体的な活用を目指す。施設完成後の運営は第3セクター方式が最適とし、直売所など収益的部分と駐車場・トイレ、広場など公益的部分の一体的な管理を予定している。

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