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茨城県水戸市

小学校大型事業 月内公告へ/酒門は長寿命化2期/笠原・吉沢の校舎を増築

2021/09/08 日本工業経済新聞(茨城版)

 笠原小、吉沢小、酒門小―水戸市の小学校大型事業で、建築工3件がいよいよ月内に公告となる。12月の定例市議会において本契約可決を目指す。電気、給排水、空調といった設備工についても10~12月に発注していく。校舎増築では笠原小(2期)を21~22年度継続費9億200万円で、吉沢小を同6億900万円で着手する。酒門小では2020~22年度継続費7億4300万円で長寿命化改良2期工事を行う。

 詳細は次のとおり(設計および施工業者については全て市内)。


【笠原小、校舎増築2期】

 既存校舎北東側の拡張用地にS造2階建て、延べ床面積1601㎡の増築校舎を建設する。建築のほか、電気、給排水、空調を一般競争、都市ガス設備を随意契約で10~12月に発注する。校舎内に普通教室(8室)、男女トイレ(各階)、配膳室(各階)、ダムウェーター、給食室(調理室・休憩室など)、既存校舎との渡り廊下などを配置する。実施設計は㈱戸頃建築設計事務所。

 1期工ではS造2階建て、延べ床面積約900㎡の増築校舎を整備。施工については、建築を昭和建設㈱・塙建設工業㈱JVが、給排水を小河原設備工業㈱が、空調を第一熱学建設㈱が、電気設備を石川電機㈱が担当。設計は㈱藤井設計が策定した。

 過去の工事では、耐震補強工事の1工区を㈱要建設が、2工区を㈱西山工務店が施工した。20年には家庭科室改修工事をマルヨシ技建工業㈱が担当している。

【吉沢小、校舎増築】

 増築校舎はS造3階建、延べ床面積900㎡。主な計画諸室は1階に家庭科室、家庭科準備室、2階にパソコン室、パソコン準備室、3階に図工室、図工準備室と各階に男女トイレ。笠原小と同様に建築工を月内に公告。10~12月に電気、給排水、空調を一般競争、都市ガス設備を随意契約で発注する。実施設計は㈱団建築設計事務所。過去に同校で実施した工事を見ると、田辺工業㈱が屋内運動場の屋根改修工事を施工した。

【酒門小、長寿命化改良(2期)】

 1期工と同様に建築、電気設備、機械設備(給排水)、機械設備(空調)の4分離で発注する。建築工は月内に一般競争入札を執行し、12月議会での本契約可決を想定。さらに電気設備、機械設備(給排水)、機械設備(空調)も10~12月の発注を見込んでいる。2期工では管理教室棟の東側1894㎡を対象とする。

 内容としては外壁の塗装や防水の改修、中性化対策、インフラ設備の更新、トイレの洋式化(ふた付き暖房温水洗浄便座へ改修)、エレベーターの新設など。実施設計を㈱早川建築事務所(水戸市)がまとめた。

 入札参加条件は1期工事と同様の内容になると見られる。建築では市内本店で建築Aの2者JV。代表者は建築900点以上の特定建設業者。05年度以降に公共団体等でS造、RC造、SRC造で延べ床面積1000㎡以上の建物(新築、改築、増築または建物全体に及ぶ改修・修繕工事)の建築一式工事の元請施工実績を求めた。

 1期工は建築を㈱鈴木良工務店・㈲北島工務店JV、電気設備を佐藤電設㈱、給排水を丸大燃工㈱、空調を第一設備工業㈱が担当。


【写真=長寿命化2期を計画する酒門小学校】

長寿命化2期を計画する酒門小学校

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