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新潟県佐渡市

防災拠点庁舎建設工事は11月上旬の入札公告目指す

2021/09/16 新潟建設新聞

 佐渡市は、防災拠点庁舎の新築工事を11月上旬にも公告する。12月定例市議会で工事請負契約の承認を諮り、現庁舎の改修を含めて合併特例債の期限である2024年3月末までの整備完了を目指す。14日の市議会9月定例会一般質問で、近藤和義議員の質問に猪股雄司企画課長が答弁した。建設工事は▽建築本体▽電気設備▽機械設備―の3分離で一般競争入札での発注を予定している。

 市役所隣に建設する防災拠点庁舎は、基本設計段階で、庁舎規模にはRC一部S造3階一部4階建て、延べ床面積5106・76㎡を計画。各階の床面積は▽1階=1820・50㎡▽2階=1626・12㎡▽1652・41㎡▽R階=7・73㎡―となる。既存庁舎の各階と連絡通路でつなぎ1階は市民利用の多い窓口を集約。多目的スペースや授乳室、キッズスペース、執務室、相談室などを配置する。2階は市長室、執務室、災害発生時の拠点となる災害対策室、情報処理室など。3階は議場や議会事務局、委員会室など議会機能とする。また既存庁舎には無かったエレベーターも設置される。

 新庁舎の建設工事は12月~23年9月までを予定。23年6月~24年3月には現庁舎の改修および外構工事を行う。

 本年度当初予算では、本体工事費のほか、会議棟の移設費等も含め、防災拠点庁舎の整備費に21~23年度までの継続費37億1918万円を設定。継続費の年割額は▽21年度=2億5859万8000円▽22年度=20億6851万円▽23年度=13億9207万2000円―となる。

 猪俣企画課長は「現在、実施設計を進めており、まとめの段階で11月上旬の入札公告に向けて設計精査、単価入れ替えを行っている」とスケジュール通りに進めていることを説明した。

 なお設計は基設計が担当している。

 また庁舎建設に先立ち、会議室棟の移設、建設予定地の埋設物撤去工事や建設地の代替駐車場の整備工事も予定している。

【防災拠点庁舎の完成イメージ】

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