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黒沢川調節池は価格以外30.5点/工事35、委託46件を審議/総合評価技術委

2021/09/17 長野建設新聞

 2021年度第10回目の県総合評価技術委員会が15日開かれ、今後総合評価落札方式で発注する建設工事35件と委託業務46件の意見聴取が行われた。技術提案型を採用する安曇野市黒沢の調節池工は、価格以外の評価点を30.5点に決めた。

 審議案件の入札方式別内訳は、工事成績等簡易型が30件で、業種別は土木一式11件、とび・土工・コンクリート11件、舗装6件、水道施設工事2件。工事成績等簡易Ⅱ型(舗装工事)が1件。地域貢献等簡易型が3件で、業種別は土木一式2件、とび・土工・コンクリート1件。技術提案型が1件。

 委託の技術者実績等簡易型は33件で、業種別は測量4件、建設コンサルタント18件、地質7件、補償コンサルタント2件、環境調査1件、定期点検診断1件。技術者実績等簡易Ⅱ型は13件で、業種別は測量7件、建設コンサルタント3件、補償コンサルタント2件、環境調査1件。

 安曇野市黒沢の調節池は、黒沢川治水対策として進めているもの。昨年度から工事に着手しており、今回の工事で本体工事の残り分を発注する。入札参加資格は土木一式953点以上、県内本店。工事概要は調節池工L320m×W120m(貯水容量V25万3000m3)、盛土工V4万m3、コンクリート工V1万9000m3。公告予定時期は9月中旬。開札予定時期は11月中旬で、工期は約1400日(債務負担行為設定済)。完成は2025年度となるが、24年度内には治水効果を発揮できる形まで仕上げる。

 価格以外点31点の内訳は、技術提案点15、工事成績7、同種工事2、優良表彰0.25、地域要件1、小規模0.5、労働環境1、CCUS0.25、週休2日0.25、ICT活用0.25。技術者評価で技術者資格1、技能者資格0.5、実績等1、週休2日0.25、CCUS0.25。技術提案は「施工計画」(①工程管理に関する技術的所見②施工上の課題に関する技術的所見)と「技術提案」(囲繞堤の盛土施工に係る技術的所見)について求める。同種工事は過去10年以内に盛土工(河川土工2万m3以上)の施工実績が5件以上で2点、2件以上で1点。地域要件は中信地域に加点する。技術者資格はコンクリート主任技士に1点、コンクリート技士に0.5点。技能者資格は登録機械土工基幹技能者を評価する。

 また工事成績等簡易型では、伊那建設事務所が発注する国道153号伊那バイパスの舗装工事5件(8~12工区)が諮られ、県内本店対象(舗装926点以上)の3件の価格以外点を14.75点、上伊那地域振興局管内本店対象(舗装825点以上)の2件は12.25点に決めた。一抜け方式を採用する。

 工事概要は全県対象の8工区が車道舗装(本線)A3800㎡、歩道舗装A1350㎡、車道舗装(市道)A1400㎡。9工区が車道舗装(本線)A1600㎡、車道舗装(ランプ)A2380㎡、歩道舗装A1300㎡。10工区が車道舗装(本線)A3500㎡、歩道舗装A2850㎡、車道舗装(市道)A2160㎡。振興局管内本店対象の11工区が車道舗装(本線)A2730㎡、歩道舗装A650㎡。12工区が車道舗装(本線)A1400㎡。

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