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設計・施工一括プロポ 来月中旬にも公告/ながのこども館、工事は23年度

2021/09/25 長野建設新聞

 長野市は、城山公園ふれあいの森ゾーン再整備の一環で実施する「(仮称)ながのこども館」の整備について、設計・施工一括で発注する方針を固めた。事業者はプロポーザル方式で選定する。10月中旬にも選定手続きを開始する。

 ながのこども館は、現在の少年科学センター(地下1階、地上1階建て、延べ面積3407㎡)を改修する形で整備。既存の科学展示物を一部残しつつ、新たな遊具を配備し、子育てファミリー層が天候に左右されず過ごせる環境へと転換を図る。併せて老朽化した施設・設備も更新する。1985年建設だが、耐震性に問題はなく、構造体については手を入れない。

 想定する工事内容は、建築工事が屋根工事、トイレ改修(子供用トイレ増設含む)、内装改修等。機械設備工事が空調設備、換気設備、排煙設備、衛生設備、消火設備、給水設備等。電気設備工事が電灯設備、受変電設備、発電設備、構内情報通信網設備等。当初予算では基本設計などの費用として3340万円を計上している。

 プロポーザルの応募要領は作成中だが、◇市内事業者を代表者としたJVで、構成員のいずれか1者に「同様施設の展示物設計を完了し、管理運営を行った実績」を求め、建設費の軽減だけでなく、維持管理しやすい施設の提案を求める◇技術提案項目のうち「事業費」「遊具及び科学展示物の内容」「安全性」等の項目を高配点にし、経済的で安全性が高く使いやすい魅力的な遊具等を備えた施設の提案を求める―方針。事業者の選定は副市長、こども未来部長、都市整備部長、教育委員代表、青少年健全育成寤議委員代表の5人で構成する選定委員会が当たる。

 事業者の特定は2022年1月ごろを予定。設計期間は22年5月~11月、工事期間は23年7月~24年3月までを見込む。施設オープンは24年4月で、管理運営には指定管理者制度を導入する。なお、少年科学センターは本年度末で営業を停止する。


■市民プール解体は10月にも

 また、ふれあいの森ゾーン再整備事業では本年度、城山市民プールの解体も予定。工事発注は10月ごろとなるもようだ。施設は1971年に建設。50mプール、25mプール、子ども・小児用プール、更衣室等(327㎡)で構成する。敷地面積は5435㎡。事業費として当初予算に8241万円を計上している。設計は直営で行った。解体した跡地には2022年度に180台程度収容できる有料駐車場を整備する。

 さらにこの駐車場の供用後には、少年科学センターに隣接する駐車場のスペースに、新バッテリー遊具を整備する構想もある。現在、動物園内にあるものよりも対象年齢を上げたバッテリーカーを導入する計画。

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