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新潟県妙高市

年内に設計案公表/新図書館整備で意見交換

2021/09/28 新潟建設新聞

 妙高市は基本設計を進めている新図書館複合施設について、22日に市民との意見交換会を開催した。設計を担当している佐藤総合計画(東京都)の渡辺猛氏らが現時点でのコンセプトや設計案について説明するとともに、参加した市民らと質疑応答、意見交換を行った。市役所の隣接地、いきいきプラザや廃業した遊技場跡地に建設する新図書館複合施設は、六角形の特徴的な外観、各フロア約1000㎡の3階建てで基本設計を進めている。年内には基本設計案を公表する。

 六角形の特徴的な外観については、商店街、市役所北国街道からのアクセスを考慮し、建築的にも合理的な形状と説明、フロア構成については1階にエントランスや多目的、子育て支援施設および広場。2階は生涯学習スペースを主とし、3階に図書館を配置する。建物内部の窓側には本や資料を配置するための棚フレームを設ける。

 質疑応答、意見交換では大雪時の除雪を心配する意見や、コワーキング施設設置の要望などがあり、雪に対する考え方については、耐雪構造を基本として考え、建物の周囲に4m幅の道路を確保した外周ラインを設定。屋根下ろしの雪や駐車場の雪の堆雪場を確保した上で、施設が使いにくくならないよう配慮するとしている。

 今後のスケジュールについては、年内に基本設計、2022年度中に実施設計を完了し、23年・24年の2カ年で建設工事を行う。新施設完了後の25年度にいきいきプラザの解体と造成(駐車場整備)を行う。

 設計を進めている佐藤総合計画の渡辺氏らは、14年に竣工した聖籠町立図書館(S造平屋建て、床面積約2600㎡)でも設計を担当。同施設では竣工後3年以上が経過した優れた公共建築を表彰する第17回(20年度)公共建築賞・優秀賞(北陸地区)を受賞している。

【意見交換会の様子】

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