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茨城県古河市

23~26年度3工区で/長寿命化に概算14億/古河第一中

2021/09/17 日本工業経済新聞(茨城版)

 古河市の古河第一中学校長寿命化改良工事が2023~26年度の3カ年で3工区に分けて実施を計画していることが分かった。23~24年度に1工区の屋内運動場、24~25年度に2工区の普通教室棟、25~26年度に3工区の特別教室棟と管理教室棟を行う予定。順調ならば12月にも基本設計の委託事業者を選定し、予算の繰り越し手続きを行った上で、22年11月ごろをめどにまとめる見込み。実施設計は22~23年度に行う。概算事業費には税込み14億円を試算している。

 長寿命化改良工事では、コンクリートの中性化対策、腐食対策、破損の補修、耐久性に優れた材料への取り替え、省エネルギー化などを検討するほか、上下水道、電気、ガス管などのライフラインを更新する。またバリアフリー化、ICT環境の整備、防災機能の向上などを図る。

 防水関係は特別教室棟以外は実施していないため、現状を精査しながら検討する。

 所在地は常盤町11-26で、古河税務署や古河保健所などの西側に立地している。敷地面積は約3万3307㎡。敷地の東側に校舎が立地し、西側に屋外運動場が配置されている。

 施設規模は、普通教室棟がRC造4階建て、延べ床面積4710㎡で、普通教室12室と特別支援教室5室を備える。特別教室棟はRC造2階建て、同776㎡、理科室や音楽室、技術室、家庭科室、美術室などで構成。職員室や放送室などがある管理教室棟はRC造3階建て、同1388㎡、屋内運動場はRC造2階建て、同1533㎡となっている。

 このほか渡り廊下や体育倉庫、昇降設備、駐車場などの外構も長寿命化の対象として検討する。必要に応じて、諸室の配置変更、増築、減築、一部建て替えも視野に入れている。

 古河第一中では施設や設備などの老朽化が進行していることを踏まえ、市の学校施設長寿命化計画において施設整備の対象とし、長寿命化改良事業に取り掛かる。建物の延命化をはじめ、耐久性の向上、省エネルギー化、学習環境の確保などを図る。

 基本設計では施設全体の状況や劣化度を調査した上で、工事の詳細や改修設計をまとめる。

 なお屋外運動場やテニスコート、柔剣道場については老朽化があまり進んでいないため、長寿命化の対象外とする。


 【写真=対象位置図、現況】

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