記事

事業者
栃木県芳賀町

芳賀町LRT事業、軌道施設10月以降に発注、電車線路、信号、停留場整備

2021/09/29 日本工業経済新聞(栃木版)

 芳賀町は、LRT事業町整備区間(約2・5㎞)の電車線路設備、信号通信設備、停留場の軌道施設工事を10月以降に順次発注する。着工時期は材料調達などを踏まえ検討。いずれも今年度中の契約を予定しており、早ければ12月議会に諮り締結する見込み。9月補正予算にLRT軌道施設等工事費として2021~22年度の債務負担行為限度額17億8900万円を計上した。

 債務負担行為限度額の内訳は電車線路設備工事9億5300万円、信号通信設備工事4億1000万円、停留場工事4億2600万円。

 電車線路設備の工事概要は架線柱や杭、電車線、変電所から電気を供給する施設などの電気関係一式。工事発注は管理のしやすさなどから全区間の一括発注を想定しているが県道、町道部に分けた分割発注も検討する。

 信号通信設備は軌道信号機やトランスポンダ、通信ケーブル、通信機器箱を整備。軌道信号機は県道、町道上の交差点で県警管理の信号機にLRT用の黄色信号表示を設置。

 信号機への表示設置は、一般県道宇都宮茂木線で西側の町道芳賀工業団地幹線1号線との交差点、東側は町道台の原下原線との交差点、町道台の原下原線を北に進み芳賀工業団地9号線・10号線との交差点、町道上山下岡田線とのT字路交差点の計4カ所。

 また、終点の本田技研北門には上りと下り、止まれを表示する専用信号機を2種類設置する。

 停留場工事は町区間4カ所に着手。県真岡土木事務所が進める道路拡幅や雨水管設置工事などの進捗を踏まえ施工できる箇所から順次発注していく方針。

 スロープを含んだ面積は、芳賀台交差点の相対式停留場が約80平方m×2、管理センター前交差点の相対式停留場が約95平方m×2、かしの森公園前の島式停留場は約162平方m、終点の芳賀・高根沢工業団地の島式停留場はコンコースを含め約378平方m。設計は中央復建コンサルタンツ(東京都千代田区)が担当した。

 今回の債務負担行為計上によりLRT整備費は約96億円(トランジットセンターを除く)を計上したこととなる。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら