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群馬大学が総合研究棟を建設

2021/10/09 群馬建設新聞


群馬大学は前橋市の荒牧キャンパスに総合研究棟を新設する。建物規模はRC造6階建て、延べ床面積3600㎡程度を見込む。1階にはイベントなどで使用する多目的ホールを整備し、2~6階に講義室や研究室などを配置する構想。長大(東京都中央区)が設計作業を進めており、月内にまとめる。建設工事は建築・電気・機械の3分離で、11月中にも一般競争入札を公告する。約15カ月の工期で建設を進め、2023年度に供用を開始する見通しとなっている。

同大は4月、社会情報学部と理工学部電子情報理工学科情報科学コースの教育プログラムを統合し、データサイエンス分野を取り入れた情報学部を設置した。新学部の創設により、学生数が増えたことなどもあり、新たな学びの場となる総合研究棟を建設することとなった。

5月に拡大型簡易公募型プロポーザルで選定した長大へ設計業務を委託。業務委託の段階ではS造6階建て、延べ床面積3600㎡規模の施設を計画した。設計作業の中で構造を検討した結果、経済性や特徴などを考慮して、RC造を採用。建物内部の詳細を調整している。業務の履行期限は10月29日となっている。

総合研究棟は荒牧キャンパスの中心部、総合情報メディアセンター(中央図書館)と10号館(旧社会情報学部棟)の間の土地に建設する。情報学部棟とは渡り廊下などを用いて、地上部で連結する。

建物の1階部分には集会やイベントなどに対応できる多目的ホールを設置する。稼働式の間仕切りを用いて、イベントの規模によって柔軟に使用スペースを変更できるようなアイデアを盛り込む。

1~2階の一部は吹き抜け構造とする。2階以上は講義室やドライタイプの実験室、研究室などを配置する。各階には交流の場となるコミュニケーションスペースを設ける考え。

年度当初の時点で、発注規模を建築と機械が2~6億円、電気が1~2億円と想定している。順調に進めば、23年度から施設を利用できるようにする。

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