草津町は新たな観光施設として計画している温泉門について、2022年度に整備を開始する。当初は21年度内に一部開始予定だったが、関連する町道整備の進捗状況を踏まえ22年度に着工することとした。
国道292号と中央通り線が交差する箇所の交通渋滞の緩和を行うため、草津温泉側から渋川方面に中央通り線をオーバーパスする形で県が受託事業として町道を整備する。同工事は9月30日に県中之条土木事務所発注で武藤組(草津町)が落札した。14日に起工式を行われる。
町では草津温泉の玄関口にふさわしいモニュメントとして、高架下部を利用して門に見立てた温泉門を整備する。
現在の構想では、湯畑の湯樋のような施設を造り、実際に温泉を流して足湯などを楽しむことができるスポットを整備する考え。また、温泉門から湯畑までを繋ぐ中央通り線に観光客を引き込むことで、中央通り地区の活性化を図りたいとしている。
温泉門の整備に当たっては、県が受託した町道整備がある程度進行してからとなる。町は、県および町道の設計をまとめた中央コンサルタンツ(愛知県名古屋市)、温泉門の設計を担当する測研(高崎市)と調整を進めながら、具体的な着工時期について検討を進めていく。