関川村内で東急不動産(東京都渋谷区)が、「(仮称)新潟関川風力発電事業」を計画していることが分かった。今後、環境アセスメント等の調査や設計、工事を5カ年程度で進め、順調なら2026年度の稼働を目指す。
わかぶな高原スキー場の跡地の尾根沿いで、風車12基程度の設置を予定する。
事業については、地権者等との協議次第とするところもあるが、26年度の稼働を目指し整備を進め、その後20年間の発電期間を見込む。
わかぶなスキー場跡地の敷地面積は約80万haで、複数地権者の共有地。現在、同敷地は村が地権者から22年7月までの期限付きで借り上げているが、今後整備に向けて、村が再度地権者と賃貸契約を結び、事業者に貸し付けることになる見通し。
民間の企業が運営していた、わかぶな高原スキー場は経営難により20年から営業を休止。村はスキー場跡地の今後の利活用の在り方を模索していた。
村では脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギー等の活用を積極的に進めていたこともあり、同社の整備計画の考えに一致したものと思われる。
同社は、風力発電事業において北海道で2カ所、静岡県で1カ所の計3カ所で風力発電事業を行っているほか、青森県、石川県で各3カ所、長崎県で1カ所の計7カ所で現在開発を進めている。本県では初の進出となる。
同事業については、今月26日から11月29日まで環境影響評価法に基づき、計画段階環境配慮書の縦覧が行われる。
なお、現在同スキー場ではリフト等の解体工事が進められている。