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県北地区医療福祉施設整備まとめ/22年度着工目指す/医療複合施設を整備へ

2021/10/19 日本工業経済新聞(茨城版)

 県北地区で進めている医療福祉施設の整備状況をまとめた。那珂市で病院を営む医療法人青燈会では、新たに医療・看護・介護の複合施設を計画。24年度の完成に向けて、着工に向けた準備を整えている。常陸大宮済生会病院では、外壁の防水化工事に取り掛かる。東海病院についても外壁補修のほか、空調設備更新や照明LED化などの大規模改修を24年度までの複数年で実施する予定としている。移転建設を行っている日立市の萬春園では、来年度にも外構工事に取り掛かる。

【那珂市】

 医療法人青燈会(那珂市菅谷605、電話029―295―2611)は、医療・看護・介護およびリハビリテーション施設の建設を計画している。2022年度の着工に向けて準備を進めており、完成は24年度を見込んでいる。

 建設予定地が那珂市菅谷上菅谷7001ほか(地番)で、敷地面積6455・23㎡の市有地。売買契約については、エコサイクル㈱(中央区)が進めている土壌処理が完了後、12月議会に諮ることとしている。

 区域区分が市街化区域で、建ぺい率60%、容積率200%。シルバー人材センター(菅谷4456-19)が立地していたが、19年に㈲渡辺工務店(那珂市)が解体工事を行った。

【常陸大宮市】

 常陸大宮済生会病院(田子内町3033―3)の外壁改修工事を近く指名競争入札で発注する。外壁タイル補修や躯体目地・サッシ周りシール打ち替えなどを想定し、工期が約6カ月。工事費には当初予算で1408万円を確保した。

 外壁改修は、建物の南側と西側が対象。実施設計を㈱水工エンジニアリング(ひたちなか市)がまとめた。20年度は施設北側やエントランスの同工事を㈱進栄(常陸大宮市)が施工した。

 同病院は06年7月に開設。建物はRC造4階建て、延べ床面積1万1339・88㎡。敷地面積は3万6499㎡を有する。病床160床(一般156床、感染症4床)を備える。

【東海村】

 村立東海病院(村松2081―2)の外壁補修、空調設備更新や照明LED化などの大規模改修を24年度にかけて計画している。21年度は、外装改修工事を近く指名競争入札で発注する。

 建物は11年の東日本大震災により、外壁タイルが浮いている状態。20年度には、㈱河野工務店(東海村)が利用者の往来の多い入口付近を補修した。本年度には、その他の部分を改修する。空調機更新および照明のLED改修については、暁飯島工業㈱(水戸市)が、1階の給食・調理室、2階と3階の病室で施工中。

 22年度以降も、順次改修を進めていく予定としており、村がまとめた実施計画の事業費では、22年度に1億7400万円、23年度には1億3300万円を試算している。  同病院は06年5月に開設。建物はRC造(一部SRC造)3階建て、延べ床面積は7202・18㎡。敷地面積は1万8479・94㎡。診療科は全7科で病床数は80床(一般病床40床、療養病床40床)。

【日立市】

 特別養護老人ホーム「萬春園」の移転建設工事を進めている日立市では、22年度に外構工事に取り掛かる。駐車場整備として、敷地の北側と東側、南側にアスファルト舗装やブロックなどを施し、全体で98台分を確保する。リフレッシュエリアには芝生やベンチも備える。

 新施設の規模は、RC造2階建て、延べ床面積5674・64㎡。建築工事を㈱秋山工務店、㈱白土工務店、黒川建設㈱のJVが担当し、22年11月30日の完成を見込んでいる。基本・実施設計は㈱三橋設計(東京都千代田区)がまとめた。

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