記事

事業者
栃木県県土整備部

県土整備部、那珂川橋22年度にも上下部工、野高谷は上下部を年明け公告

2021/10/19 日本工業経済新聞(栃木版)

 県県土整備部は、主要地方道西那須野那須線黒磯那須バイパスの仮称・那珂川橋(那須塩原市、那須町)、矢板那須線の堰場橋(那須塩原市)、国道408号宇都宮高根沢バイパスの仮称・野高谷立体(宇都宮市)に限度額29億円(期間2022~23年度)の債務負担行為を設定した。道路整備課によると、那珂川橋は21年度の下部工3基に続き、早ければ22年度にも橋脚3基と上部工建設工事を発注。堰場橋の上部工、野高谷立体の上部工、下部工建設工事は、年明けに本庁執行の条件付き一般競争入札を公告する方針。

 那珂川橋は橋長252mの鋼5径間連続変断面細幅箱桁橋。直線橋で幅は13m(歩道2・5m)。下部工は逆T式橋台2基、小判型壁式橋脚4基。詳細設計は富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)。

 21年度は杭基礎の下部工3基を発注。P2橋脚は本庁執行の一般競争で9月29日に開札。A1橋台、A2橋台の2件は大田原土木事務所発注で11日に開札が行われた。

 22年度はニューマチックケーソン基礎(ケーソン部深さ20・5m)を採用するP1橋脚、直接基礎のP3、P4橋脚のほか、上部工の発注を想定。上部工は早期の製作着手を視野に準備を進める。

 黒磯那須バイパスは、黒磯地区の中心部と東北自動車道那須インターチェンジ付近の主要地方道那須高原線を連絡。総延長は約2070m(市側800m、町側1270m)。21年度は下部工3基のほか、那珂川左岸の橋梁部付近や下流部の護岸工も進める。

 堰場橋は箒川の橋梁。新橋梁は橋長65・6m、幅11・5m(歩道2・5m)の2径間連続非合成鋼鈑桁橋(少主桁)。左岸の橋台は完成しており、右岸橋台と橋脚を施工する建設工事は8月に発注した。上部工の工期は約16カ月。

 堰場工区は全体延長約1000mの道路改良事業。現橋梁に近い上流側に新橋梁を架設する。詳細設計は新日本建設コンサルタンツ(宇都宮市)。

 野高谷立体は橋長125m、幅19・5mの鋼3径間連続非合成細幅箱桁橋(合成床版)。下部工は杭基礎の逆T式橋台2基、張り出し式橋脚2基。詳細設計は富貴沢建設コンサルタンツ。

 下部工4基は一括発注。下部工、上部工の建設工事はそれぞれ工期13カ月を見込んでいる。橋梁部前後の擁壁工事は21年度に実施される見通し。

 3橋の債務負担行為は快適で安全な道づくり事業(補助)の限度額を25億円増額した。

 9月補正予算に計上した公共事業費の道路整備課所管分は約19億円。当初予算に計上した箇所を中心に配分し、各事業を推進する。

 主な箇所は宇都宮市内の408号真岡宇都宮バイパス、主要地方道宇都宮向田線平出板戸工区など。真岡宇都宮バイパスは国道123号との立体交差に向け、切り回し道路周辺の地盤改良に着手。平出板戸は4車線化を促進する。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら