記事

事業者
山梨県笛吹市

笛吹市の御坂中改築か

2021/10/22 山梨建設新聞

 笛吹市教育総務課は御坂中の老朽化対策について、改築を視野に検討を進めている。同課はできるだけ早期に事業着手したい考えだが、多額の経費がかかるため財政担当などと協議の上、実施時期を決める。学校施設の老朽化対策では本年度、浅川中の大規模改修に着工する予定。来年度以降も3校の改修工事が計画されている。

 同課はことし5月、同校校舎の耐力度調査を一級建築士事務所・佐藤設計に委託。RC造4階建て延べ床面積3962㎡の建物について、老朽化の状況を調査した。

 調査は9月17日までの納期で行われた。同課は調査結果は明らかにしていないものの「築50年近い建物。老朽化が進んでいることは間違いない」(同課担当)と、対策工事の必要性を示した。耐震性は国が定めるIs値(耐震指標)0・7以上と問題はないが、大幅な設備改修が必要とみられるため、改築または躯体以外をほぼ全改修することになりそうだ。来年度予算案に設計費を盛り込むかどうかについては今後詰める。

 同市では本年度、浅川中の大規模改修に着工する予定。建築は飯塚工業・風間興業JV、電気は有電、機械はタナカ設備・佐野緑化土木JVの施工に決まった。市議会での施工契約承認後、着工する。

 また石和北小(校舎・体育館)、南小(体育館)、一宮西小(校舎)3校についても内外装や設備を改修する方針。本年度、小林建築設計事務所、佐野設計、アメニティー宮下建築設計が設計を作成しており、来年度以降の着工を目指している。


【写真=築50年近い御坂中】

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら