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【厚労省調査】高卒者の建設業離職率は3年以内が依然4割超

2021/10/26 本社配信

 高校を卒業して建設業に就職した人の42・7%が3年以内に離職していることが、厚生労働省のまとめで分かった。大学卒業者の離職率は28・0%となっている。2018年3月の卒業生を対象に調査したもので、建設業の離職率は高卒者が前年比で3・1ポイント減、大卒者は同比1・5ポイント減といずれも減少した。建設業における高卒者の3年以内離職率は、前年の調査で微増に転じていたため、今回再び改善傾向に戻ったものの、依然として調査産業の平均を上回る4割を超える水準で推移している状況に変わりはない。

 担い手の確保が急務となっている建設業では、働き方改革やデジタル化の動きが加速しており、就職先として建設業を選んだ若者が、やりがいを持って長く働くことができるように、さらなる離職者対策に力を入れ、離職率の低下傾向を継続する必要があるだろう。

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