記事

事業者
茨城県鹿嶋市,茨城県神栖市,茨城県行方市,茨城県鉾田市

23年度に新庁舎着工/統合小は年度内基本設計

2021/10/30 日本工業経済新聞(茨城版)

 鹿行地域で建築が計画されている大規模公共建物についてまとめた。行方市では新庁舎を建設。事業費が確保できれば早期に事業者公募または設計者を選定し、2023年度の着工、25年度の供用開始を見据える。鉾田市は旭中学校区統合小学校を整備する。23年度の着工に向け、年度内に基本設計に着手。神栖市は神之池緑地にカフェを新築する。月内にプロポーザルを実施し、事業者を選定する。鹿嶋市では、子育て支援施設整備で22年度上半期に工事を公告する。


【行方市】

 行方市は新庁舎建設を計画している。総事業費は約32~38億円。なめがた地域医療センター敷地周辺に2~3階建て、必要床面積5500㎡と試算。事業手法はDBM方式を優先的に検討していく。今後の補正予算または22年度当初予算で事業費を確保できれば早期に事業者公募または設計者選定を行いたい考え。22年度に基本設計、23年度に実施設計を進めて着工し、25年度の供用開始が目標。

 建設地はなめがた地域医療センター(井上藤井98―8)の周辺を選定。新庁舎の敷地面積は2万㎡程度。想定面積は窓口・案内機能1200㎡、執務機能・福利厚生機能1900㎡、市民協働・市民交流機能・情報発信機能250㎡などを算出。


【鉾田市】

 鉾田市は旭中学校区統合小学校整備に向け、年度内に基本設計に着手する。当初予算に事業費として2億8002万9000円を充当。測量・設計費は9983万4000円としている。25年度の開校に向け、23年度工事に着手。

 建設候補地を造谷地内としていたが、再選定を含めた基本計画の見直しを行っている。

 工事では校舎や屋内運動場、プール、調整池などを新設。施設規模については検討中だが、統合校に通う児童は推計で400人程度になるという。


【神栖市】

 神栖市は神之池緑地整備でカフェ建設を計画している。公募型プロポーザルを11月12日まで実施し事業者を選定。2022年秋ごろの供用開始を目指し、年度内に事業者との契約を締結したい考え。

建設場所を同緑地芝生広場としている。国道124号利用者の誘客も見込まれることから、ドライブスルー機能を導入することも検討。

 また、公園利用者の増加が見込まれることから駐車場を公園西側に拡張することも視野。車両同線は一方通行とし、専用出口を既存出入口西側に増設する。


【鹿嶋市】

 宮中のにぎわい創出事業を進める鹿嶋市は、子育て支援センターの整備工事を22年4~9月に一般競争入札で発注する。供用開始は23年度を見込む。

 工事は建築や電気などを分離で公告するもよう。年度内に㈱団建築設計事務所(水戸市)が実施設計をまとめる。敷地面積が2350㎡、S造またはW造平屋で床面積を約600㎡としている。関鉄バス跡地(宮中地内)に新築する。整備事業費に1億8337万3000円を確保している。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら