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茨城県守谷市

22年末ごろ仮設発注/御所ケ丘中大規模改修で/22年度学校展望

2021/11/05 日本工業経済新聞(茨城版)

 守谷市の2022年度学校施設整備展望で、御所ケ丘中学校の校舎大規模改修に向け、22年末ごろにも仮設校舎を発注する見込みだ。リース方式を想定しており、23年9月ごろのリース開始を予定。その後、校舎の大規模改修に取り掛かり、24年度の完了を目指す。また愛宕中学校の屋内運動場大規模改修で年度早期にも発注したい考え。このほか22年度から小中12校の屋内運動場の空調設備整備を順次着手する。つくばエクスプレスの沿線開発などで人口が増加している同市において教育環境の充実が急がれる。

 御所ケ丘中学校(御所ケ丘4―16)の校舎は1985年築でRC造4階建て、延べ床面積5873㎡。老朽化に伴う経年劣化や機能低下が著しいため、校舎の長寿命化を実施する。

 大規模改修では、外壁や教室内装の改修や修繕をはじめ、受変電設備や空調設備などの設備更新、屋上の防水、塗装を検討している。実施設計は㈱匠建築研究室(水戸市)が担当しており、履行期限は22年3月31日。

 21年度に設計をまとめ、22年度から仮設校舎などの準備を進める。仮設へ移転後、23~24年度にかけて大規模改修工事を実施する計画。

 愛宕中学校(本町4325―2)の屋内運動場は、雨漏りが生じる天井の改修や、空調設備の整備、照明のLED化のほか、一部トイレの洋式化を検討している。老朽化する施設の長寿命化として、大規模改修に取り掛かる。

 設計は㈱相澤建築設計事務所(つくば市)が年度内をめどにまとめる。

 なお工事期間中は屋内運動場の使用を停止し、屋外を主に使うほか、近隣の体育館などを活用する方針。

 屋内運動場のガス空調設備と非常用電源設備の整備は、大規模改修を予定する愛宕中を除く小中12校が対象。令和元年東日本台風での避難所開設や新型コロナウイルス感染症などを踏まえ、災害時における避難所環境の向上を図る。

 空調設備は都市ガスやLPガスなどを検討しており、型や方式などは設計の中で詰める。また高野小、守谷小、黒内小、松前台小、守谷中、けやき台中の6校は併せてLED化も予定している。

 設計は㈱友水設計(石岡市)がまとめる。履行期限は22年3月31日。工事は22年度から実施していく方針。

 なお学校施設整備としては、人口が増加している松並地区周辺の守谷中や黒内小の増築が進んでいる。今後は老朽化する既存施設の改修などに順次取り掛かる考えだ。


 【写真=御所ケ丘中】

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