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群馬県中部農業事務所農村整備課

中部農業が佐波新田用水第2地区で測量設計

2021/11/11 群馬建設新聞


県中部農業事務所農村整備課は佐波新田用水の長寿命化に向けて、第2地区の測量設計に着手する。月内にも指名競争入札を行う方針で準備を進めているところ。同用水の長寿命化は施工箇所によって、第1地区と第2地区に分かれている。このほど第1地区の測量設計がプロファ設計(伊勢崎市)に委託された。いずれも2022年度から工事に取り組み、25年度の完了を目指す。純工事費は第1地区1億7790万円、第2地区6460万円としている。

佐波新田用水は伊勢崎市から太田市の尾島地域までの農地311haへ用水を供給する施設となる。水路の総延長は約21㎞、采女幹線や剛志幹線、世良田幹線などで構成される。1962年から95年に掛けて、県営かんがい排水事業などにより整備した。各所で劣化が確認されていることから長寿命化事業に取り組む方針。

(農村)水利施設等整備事業(基幹水利施設保全型)で実施する事業となっており、幹線ごとに第1地区と第2地区に分かれている。いずれも2021年度に事業化となり、25年度の完了を目指している。

これから測量設計を委託する第2地区は、太田市の尾島地域などを流れる世良田幹線の開水路を施工する。このほど、地元調整が完了、CSF(豚熱)への対応などで発注の遅れが懸念されたが、月内に指名通知できそう。年度内に施工方針などをまとめ、22年度から更新工事に着手する。

施工対象の開水路は幅1~1・3m×高さ0・8mの規模。これをフリューム水路に更新する計画となっている。太田市世良田町や同市粕川町などの3カ所程度での施工を予定しており、延長はそれぞれ293m、512m、390mを想定している。

第2地区の総事業費は9500万円、内訳は純工事費6460万円、用地費および補償費500万円、測量設計費2540万円となっている。21年度は測量設計費として1540万円を計上した。

一方の第1地区は伊勢崎市鹿島町周辺にある粕川サイホンの下流、采女幹線がメインとなる。補強パネルによる補強工やフリューム水路への更新、早川サイホンの更生などが盛り込まれている。

総事業費2億500万円、純工事費1億7790万円、用地費および補償費150万円、測量設計費2560万円の内訳となっている。

同地区についてはこのほど、測量設計業務をプロファ設計(伊勢崎市)に委託した。第2地区を含む計画策定業務も同社が手掛けている。

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