新潟市橋梁維持補修技術協会
新潟市橋梁維持補修技術協会(渡辺康夫会長)は4日、日綜産業の新型システム吊り足場「クイックデッキ」が新潟市発注工事で初採用されたことを受け、受注したレックスが施工中の「寿橋塗装塗替その2工事」(新潟市江南区二本木)で現場見学・技術研修会を開催した。発注者の新潟市土木職員と同協会員の施工会社8社、建設コンサルタント会社4社から計45人が参加し、新工法への理解を深めた。
日綜産業事業本部広報室の大久保工室長が従来の足場仮設との違いを説明。主な特徴として▽チェーンピッチが2・5m間隔▽隙間プレートによりフロアが無段差・無隙間▽トラス部材を組み合わせることで1㎡当たり最大積載荷重350kg―などの特徴を挙げた。
先行して床面を施工してから吊元を設置する「先行床施工式」の採用により、安全性が大きく向上した点や、床が無段差かつ耐荷重もあるため資材の搬入路・置場としての使用、非常時には避難路にもなることを説明した。
現場見学では実際にクイックデッキの足場施工をしながら説明。参加者が順にクイックデッキ上に降り立ち構造を確認。搬入路や資材置き場として使用した場合のメリットや、安全性の向上につながる点など熱心に質問を繰り返していた。
【写真=橋梁下のスペースを確認する参加者】