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来年度から区画設計 アザレアタウン開発

2021/11/16 山梨建設新聞

 アザレアタウン(南反保地域)の土地区画整理で山梨市は、2022年度から区画道路などの設計に着手する方針を示した。先行して整備するJR線西側の地域が対象で、併せて事業計画を作成。地権者の同意が得られれば、23年度末にも事業化したい考え。24年度にも各区画の換地や補償についての協議が始まる可能性がある。

 アザレアタウンは小原東・西、上神内川、上石森地内にまたがる約50haの地域。市は農地が多く比較的開発がしやすい、JR線西側の約20haを「重点地区」に設定。他の地域に先行して事業化したい考えを示す。

 これまでの地権者らへの事業概要の説明や意向調査の結果などを踏まえ、本年度は現況調査に進んだ。峡東測量設計に業務委託し、年度内に重点地区を中心とする約22haの測量などを完了する。

 2022年度は区画整理で整備する道路や公園、調整池などの設計を作成。事業計画案も作り、地元に提案する。同計画完成後は各地権者に事業への同意を求め、23年度末の区画整理組合設立(事業化)を目指す。事業化後は組合主体で、換地や移転補償など個別の計画を作成し、実施していく流れだ。

 市は組合の設立・運営を支援するほか、幹線道路などの整備を進める。同事業では組合が整備する区画道路のほかに、市が一部幹線道路の整備や既存道路の拡幅などを行うことになっている。

 幹線道路は主に2路線を計画。まずは同地区を南北に走る「北中学校東通り線」の整備から着手する見込みだ。北はJR東山梨駅などにつながる「ハナミズキ通り」に、南は山梨消防署付近に接続する道路。延長は組合施工の分を含め1㎞程度を見込む。


【写真=重点地区となっている小原西周辺】

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