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千葉県君津市

設計プロポを公告/君津市の貞元保育園/来月17日まで受付/概算工事費に約9・5億円

2021/11/22 日刊建設タイムズ

 君津市保健福祉部保育課は19日、「(仮称)市立貞元保育園新築工事基本・実施設計業務委託」の公募型プロポーザルの手続きを開始した。参加表明書等の提出を12月17日まで受け付ける。子育て支援の拠点となるさまざまな機能を備えた基幹保育園として、新たに「(仮称)貞元保育園」を整備する。委託期間は、契約締結日の翌日から2022年11月17日まで。委託上限額は5568万5000円(消費税込み)。概算工事費は駐車場等付帯施設を含め9億5480万円(消費税込み)を見込む。23年4月に着工し、24年2月の完成を目指す。

 保育園の建設予定地は貞元グラウンドの一角で、貞元303番1ほか地先。敷地面積は約9000㎡。市街化調整区域で、用途地域の指定はない。園舎は木造平屋建て延べ1800㎡程度とする計画。園舎のほか、園庭、遊具、砂場、植栽、駐車場、雨水対策、外物置などの付帯施設を整備する。定員は0~5歳児を対象に150人を予定。

 参加表明書の締め切り後、12月20日から24日の期間に書類による1次審査を実施し、審査結果を27日に通知。その後、22年1月12日にプレゼンテーション・ヒアリングによる2次審査を行い、契約候補者を選定。同月13日に審査結果を公表・通知する。

 参加資格は、入札参加資格者名簿の登録部門「測量・コンサルタント」・大分類「建築関係建設コンサルタント」・中分類「建築一般」で登載され、延べ面積1000㎡以上の保育園等の新築の設計業務履行実績を有すること、など。2者または3者で構成する共同企業体での応募も受け付ける。

 保育園は「自然とともに みんな笑顔で 生きる力を育む つながる子育て拠点」を基本理念に▽安全でゆとりと潤いのある施設▽子どもたちの主体的な育ちを支える施設▽保育士が働きやすい施設▽家庭や地域との連携・協働を促す施設▽持続可能な社会の実現に貢献する施設▽子育て世代が魅力に感じる保育・子育て環境――を目指す。

 業務では①地域全体への訴求力を持った計画②子どもから保護者や職員、地域住民を含め保育・子育てに関わる大人たちにとっても、学び合い、支え合い、交流することができる心地良い環境③脱炭素社会の実現(カーボンニュートラル)を目指すための先導的な施設④災害に強い施設⑤品質・機能を低下させず、建設費や維持管理費を抑え、経済性に考慮すること――を求める。

 老朽化が進む久保保育園、上湯江保育園、常代保育園の3園を統合し、子育て支援の拠点となる保育園を整備するもの。20年度に基本構想・基本計画の策定業務を委託し、8月に計画をまとめた。策定業務は、高橋茂彌建築設計事務所+ジビキデザイン+倉本剛建築設計事務所共同企業体が担当した。

保育園の計画地

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