県真岡土木事務所は、主要地方道宇都宮茂木線芳賀市貝バイパス1・2㎞の4車線化を推進している。今年度は西側区間710mに着手しており、残り区間490mの道路詳細設計を7月に委託。また、路線上の1級河川大川を跨ぐ上根大橋の修正設計も7月に委託した。来年度以降に改良工と橋梁上部工を予定している。今年度事業費は2億4000万円(補正含む)、全体事業費は7億円。(3面に関連記事)
芳賀市貝バイパスの計画幅員は27m。車道6・5m×2、中央分離帯3・5m、路肩0・75m×2、歩道4・5m×2。着手済みの西側区間710m(芳賀町稲毛田~市貝町上根)は改良工事を7月に4分割で発注。小金建設、戸祭建設、竹石建設(以上芳賀町)、小川組(市貝町)が落札した。来年3月までに完了する見込み。
残り区間490m(市貝町上根)では路線南側の拡幅設計と町道谷中東線との交差部の修正などを行う。設計業務は東亜サーベイ(宇都宮市)が担当。
上根橋の修正設計は橋梁コンサルタント(東京都中央区)に委託。2004年に完成した同橋が現行基準に適合しているか照査する。上部工形式はPCプレテン単純T桁橋。橋長24・5m、幅員24m。下部工は4車線分が確保されている。
来年度以降に着手する改良工事と橋梁上部工事には4億6000万円の事業費を見込んでいる。
主要地方道宇都宮茂木線は宇都宮市道場宿町から茂木町をつなぐ幹線道路。造成中の芳賀第2工業団地への1次アクセス道路としても機能する重要な路線。
芳賀市貝バイパスは、県道路整備プログラムで物流活性化を図るため、早期整備が必要と位置付けられた。
2014年度までに実施した事業で完成4車線分の用地取得と2車線工事が完了。20年度補正から4車線化工事を進めている。今年度末の事業進捗率は事業費ベースで34%を見込んでいる。