つくば市は18日、新庁舎建設工事の条件付き一般競争入札(電子入札)を執行し、税抜き60億7000万円で入札した清水建設㈱(本社東京)を落札者に決めた。市では、工事請負契約案件を会期中の市議会最終日(12月21日)に追加提案する方針。着工は年度内を予定している。
新庁舎は、つくばエクスプレス研究学園駅北口の約6万6000㎡に、耐火建築物、免震構造を軸としたプレキャストプレストレストコンクリート造、一部鉄骨造の地上7階建て(最高高さ33m)、延べ2万1004㎡で建設を計画している。
市では、昭和62年11月30日の誕生以来、分散庁舎による弊害の解消と市民サービスの向上を目指して、新庁舎の建設を重要施策に位置づけて推進。
平成18年度には(財)日本自動車研究所と用地貸借契約を結んだほか、プロポーザルで設計者を山下設計・つくば建築設計事務所JVに選定。19年度で実施設計を終え、本体工の発注に至った。
11月12日には、建築1200点以上の単体業者へ一括発注する内容で条件付き一般競争入札(電子入札)を公告。工事内容は、建築本体、電気設備、機械設備、建築本体工区の外構。このほか別棟に駐輪場を設ける。工期は22年3月5日まで。
4社が参加の意向を示していたが、鹿島建設㈱と㈱間組が辞退。清水建設㈱と㈱竹中工務店の一騎打ちとなり、4億円差で入札した清水建設㈱(落札額60億7000万円)に軍配が挙がった。予定価格は67億円( 面に開札状況)。
市では、工事請負契約の案件を、会期中の市議会最終日に追加提案する方針。着工は年度内を予定している。
市では、入札公告に「下請けについては市内本店の業者を活用し、下請契約の予定金額が契約金額の20%以上となるよう努めること」としており、地元業者の活用が予定されている。
なお外構工事については、次年度以降に別途発注されるもようだ。