国土交通省関東地方整備局は今年度、長野労働総合庁舎か警視庁第3機動隊のいずれかを対象に内部設計VEを導入しコスト縮減に努めることを明らかにしている。
同局では毎年、新設の大型建築物を対象に基本設計時点で内部VE検討委員会を発足させコスト縮減を図っている。
流れとしては、基本設計をコンサルタントに委託し、数か月後に営繕部長を委員長とした検討委員会を発足させ、内部で提案した項目をコンサルタントに提出し、前面採択と部分採択、不採択のいずれかをコンサルタトは決定する。
検討項目は建築、設備、機能、材料、デザインなどほぼすべてにわたる。
今年度は、本省から「延べ床面積3、000㎡以上の新築を対象に」とあったことを受けて、該当する物件が長野労働総合庁舎と警視庁第3機動隊だけとなっている。
今後いずれかに決定するとともに、委託業務を進める。
なお、両施設の事業概要は次のとおり。
▽警視庁第3機動隊(目黒区)=RC造4階建て、延べ床面積5、641㎡、全体予算額19億円、今年度6、000万円
▽長野労働総合庁舎(長野市)=RC造4階建て、延べ床面積4、510㎡、同16億円、同2億円