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工事の安全を祈願/白山神社で工始祭/建産連ら

2008/01/16 新潟建設新聞

今年1年の工事安全と社運隆盛を祈願-。

 (社)新潟県建設業協会(本間達郎会長)と(社)新潟県建設産業団体連合会(同)の主催による工始祭が11日、新潟市中央区の白山神社で執り行われた。

 同神社拝殿で行われた儀式は、神官の祝詞後、新潟市建築組合連合会の有志による匠始ノ儀式(たくみはじめのぎしき)で、鋸ノ儀(のこぎりのぎ)をはじめ、墨指し・墨付ノ儀(すみさし、すみつけのぎ)、釿打ノ儀(ちょうなうちのぎ)などが、厳かに行われた。さらに、各建設関連団体の代表者らが、玉串を奉典し、今年1年間の工事安全を願った。

 引き続き行われた直会では、本間会長が挨拶。19年の労働災害が、前年より減少しているものの、「全産業の中では、建設産業界の労災は多いのが現状です」と、指摘。「新しい年を迎え、決意も新たに労働災害の防止に取り組んで欲しい」とし、さらに、公共投資の削減や総合評価方式、一般競争入札の導入による低価格受注など建設産業界が大きな変革期を迎えていることに触れ、「今年は、新たな発展の年となることに期待したい」と、力強く語った。

 続いて来賓として山岸潔・新潟県土木部技監(金子部長の代理)と高橋哲也・新潟労働局長がそれぞれ挨拶。

 山岸技監は、甚大な被害となった中越沖地震で、県として復旧復興に向け全力で取り組んでいるほか、それに協力する建設産業界に感謝の言葉を寄せるとともに、過度の低入札受注による安全対策に懸念を示した。また、県内の中小企業を巡る状況を示し、中小企業の活性化条例を制定して支援している県の姿勢を表明、厳しいながらも「若者が希望を持てる産業にしてほしい」と、期待を寄せた。高橋局長は、建設産業関係で、19年には、死亡11人、休業4日以上が600人と、無災害にはほど遠い数値であることを指摘、「局として最大限の協力をするので、皆さんも自覚して取り組んでほしい」と、要請した。


【写真=「槌打ノ儀」の様子】


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