小諸市と東日本高速道路㈱は、小諸市甲の上信越自動車道で発生した法面土砂崩壊における原因究明を急いでいる。崩壊は、小諸ICから佐久IC間の小諸寄りの上り線側で19日午前6時ごろに発生。流出した土砂は下り線にまで及び、上り線を走行中の大型タンクローリー1台が土砂に巻き込まれ、同線は約16時間にわたり全面通行止めとなった。
崩壊は、自動車道の約10m上を走る側道までの間幅約10mの規模に達し、土砂は大量の水を含んだうえ、法面からは水が流れ続けていたため、当局では水漏れの掘削調査を行っている。現場の山手には市の集水井戸があり、自動車道の地下を配水管が横断。21日現在の集水井戸の点検では、崩壊後も水を湧出し続けているが、これまでのところ水漏れの様子は見当たらないとしている。
市当局は、「今日も掘削をしているが、足場がぬかるんで作業は難航している。原因は今のところまったくわからない状況にあり、2次災害の危険性も判らない」としている。
写真:土のうを積み、応急復旧をした上信越自動車道上り線の法面崩壊現場