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埼玉県狭山市

硬式野球場整備を計画-早ければ17年度メドに基本設計に着手

2001/05/08 埼玉建設新聞

 埼玉県狭山市は、教育文化関連施設である硬式野球場整備や第2図書館の整備を計画している。両施設ともに建設や整備スケジュールなどは未定だが、第3次総合振興計画前期基本計画や県西部地域まちづくり計画(ダイアプラン)に施策を盛り込み、事業の進捗を図る。硬式野球場は、今年度以降、建設用地の選定作業や施設概要を検討。早ければ17年度メドに基本設計に着手する予定。また、第2図書館については、単体施設のみだけでなく、他事業と連動した複合施設化も視野に入れ検討していく。

 硬式野球場整備は、市民要望などにより計画が浮上。10年度にパスコ(港区)が担当し、基礎調査を実施した。現段階での整備場所や施設概要など詳細は未定。整備プランとしては、硬式野球場の単独施設や他競技用施設と併せた複合施設化などが挙げられている。また、既存施設の改修も場合によってはありそう。

 今後のスケジュールは流動的だが、整備用地の選定や導入機能など方向性を早期に検討。早ければ、17年度メドに基本設計に着手する意向だ。

 同施設は、スポーツ・レクリエーション活動の新たな拠点施設として整備。軟式野球場と硬式野球場との相違点は、概ね軟式が両翼90m以上、センター部分が110m以上、硬式が同100m以上、同120m以上。このほか、ファールラインが18・29m以上に比べ、20m以上、フェンスについてはラバーが望ましいとされている。

 一方の第2図書館整備構想は、市民の要望や図書館協議会による東西南北に図書館を設置する市内4分館構想などにより浮上。平成5年にRC造一部S造2階建て延べ床面積2、565・71㎡規模の狭山台館(狭山台1-29-2)が建設されたことから、柏原地区や奥富地区など入間川を挟んだ北部地域への建設要望も出されている。

 現段階では、建設地や着手時期などは未定で、図書館単独施設ではなく、他施設との複合化も視野に入れられている。中でも公民館、老人福祉センター、児童館、出張所など地域施設を機能的に統合していく地域交流拠点整備構想もあり、今後の動きが注目される。拠点整備構想は、市内を入間川、堀兼、奥富など8地区に分類。17年度までに策定する。

 両施設ともに今年度からスタートする第3次総合振興計画前期基本計画や県西部地域まちづくり計画(ダイアプラン)に盛り込まれ、早期整備が望まれている。

 主要施設は次のとおり。

 ▽智光山公園=テニスコート10面、市民総合体育館、勤労者体育センター

 ▽新狭山公園=テニスコート4面、野球場1面、プール(25m、幼児用)

 ▽狭山台中央公園=テニスコート3面、野球場1面

 ▽上奥富運動公園=野球場2面、コンビネーショングラウンド1面、下広瀬河川敷運動場=野球場1面、ソフトボール場兼用サッカー場1面、少年野球練習場1面

 ▽奥富地区運動公園=ソフトボール場1面

 ▽柏原河川敷公園=少年野球場1面、多目的広場1面、サッカー場2面

 ▽鵜ノ木グラウンド=テニスコート3面、野球場2面

 ▽加佐志運動公園=少年野球場1面

 ▽赤坂の森公園=多目的グラウンド1面

 ▽図書館中央館=RC造4階建て延べ床面積3、682・674㎡、昭和63年建設

 ▽図書館狭山台館=RC造一部S造2、565・71㎡、平成5年建設



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