新潟県が移転改築を進めてきた村上警察署がこのほど完成し、先月8日より業務を開始した。移転場所は、村上市南町2丁目3番18号(敷地面積約6149㎡)。
村上警察署は、県内の警察署では最北端に位置。管轄は村上市・山北町・荒川町・朝日村・神林村・関川村および粟島浦村-の1市2町4村に渡る。また、管轄内の国道4路線の総延長は約150kmにもおよぶほか、日東道延伸に伴う建設工事も進んでいる。
建設工事の発注にあたっては、県で初めての総合評価方式を試行した。
施設の概要は、警察庁舎がRC造3階建て延床面積2628・14㎡。車庫がS造平家建て延べ床面積200・25㎡。霊安室がRC造平家建て延べ面積27㎡、自転車置場がRC造+S造平家建て延べ面積10㎡。そのほか統合指揮室や大型非常用電源設備を整備したほか留置施設を大場に拡大した。
施設の特色としては、「人と自然にやさしい『ぬくもり』のある施設」をコンセプトに、施設内をバリアフリー化。ロビーの吹き抜けは、カーテンウォール工法によるガラス張りで明るく開かれたイメージとなっている。また、庁舎内の受付けカウンターや交通関係記載台、ロビー内ベンチ、案内板・掲示板には県産材を使用。
なお、村上警察署の建築本体工事は㈱加藤組(村上市、3億9080万円で落札)が担当。設計業務は堤建築設計事務所(新潟市)が担当した。
同庁舎建設にあたっては、岩船産材を率先して活用したことから、新潟北部地域林業振興協議会(鈴木源左衛門会長)より村上警察署(津端正憲署長)に感謝状が送られた。
【写真=完成した村上警察署】