自然素材や木を中心に使った家にこだわり、地場で営業展開する窪田建設㈱の2代目社長窪田秀徳氏。昭和38年設立以降、『顧客満足』に徹した経営を先代から引継ぎ、生涯顧客が増え続けている。
窪田氏は、耐震偽装や官制談合等一連の事件で「住宅も公共工事も、耐震強度などの改正・入札制度の改革で、建設業は技術力を求められる時代になった」とし、厳しい状況になっていくことを示唆。今後は「従来のような広い土地に高い資材を使ってただ造れば良いという時代は終わった」と語り、「常に世代のライフスタイルに合わせ、消費者のニーズを追求して考案し、プロとしての提案をして行かなければならない」と考える。
近年の住宅事情から、狭い土地での住宅新築が多くなってきたが「小さく家を建てて、広々伸び伸び住む人が自由に健康に暮らせる。そんな家が望ましい」と話す。
同社は、東御市に建坪36坪で4人家族向けのモデルハウスを建設。5年余りの間開発に取り組んだハウスの外見は2階建てに見えるが、玄関を入ると地上3階地下1階建てを思わせるスキップフロア式になっている。床、壁、天井が白木に囲まれ明るくおしゃれだ。1階には客間やお風呂場などを設け、中2階は家族団らんのゆったりとしたカフェキッチンとリビングルーム。中3階を間仕切り自由の子供部屋。半地下は広々とした寝室とホームシアターなどが楽しめる静かなプライベート空間。大きな吹き抜けは開放感を醸しだし、天窓からは自然光がふんだんに取り入れられ、隣接とのストレスを感じさせない。
同氏は「われわれ企業は、消費者から『住んで良かった』と感謝される―この経営理念にビジネスチャンスがあるのでは」と最後に語ってくれた。
写真:窪田秀徳氏:昭和35年生まれ。社員28人を率い、顧客満足を目指す
写真:モデルルームのカフェキッチン