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群馬県高崎市

13年度の文教施設整備-ステンレスプール整備と給食室大規模改造など

2001/05/09 群馬建設新聞

 群馬県高崎市教育委員会は、13年度の文教施設整備として年次計画で促進しているステンレスプール整備と給食室大規模改造をメーンに実施する。さらに、ビッグプロジェクトとなる並榎中の校舎改築に向け、基本・実施設計に着手する。

 プール改築は、中央小と豊岡中を対象としており、給食室の改造は大類小と乗附小で施工する。工事は、給食室から先行し夏休みからの着工となるため7月中旬までに入札執行、プールについてはシーズンオフとなるのを待って着工する運びで、9月の発注となりそうだ。一方、並榎中については当初予定していた整備計画を再検討しており、どのような最終方針を打ち出すのか注目される。

 同市の小・中学校等への給食供給は、群馬県内11市で唯一各学校に給食室を設置した単独方式を採用しており、給食センター方式に比べコストは高くなるものの、教育的配慮から湯気の上がる温かな昼食をとれるようにと当初からこのスタイルを継承している。大規模改造は、衛生環境の安全性を高めるためO-157被害が問題となる前の昭和54年度からいち早くドライ方式への移行に取り組んでいる。

 この設備方式の変更に伴って、内外装全般に渡る改修も実施。すでに、中学校においては全校整備済みで13年度に大類小と乗附小で施工すると、14年度以降の残りは3校のみとなる。13年度実施する2校の施設規模(延べ床面積)は、大類小が228㎡で乗附小は237㎡と、ほぼ同規模なため工事費も同額の各7、400万円ずつを計上している。

 工事は、夏休みから12月末にかけての実施となり、7月中旬に建築、電気、給排水の3分離発注となりそう。設計は、大類小=ユウアンドユウ建築設計(高崎市)、乗附小=建築設計・群(高崎市)が手がけた。

 プール改築は、既存コンクリートプールをステンレス製(25m、7コース)へと変えるもので、小学校においては併せて低学年用プールも設置。また、附帯施設として管理棟(更衣室、トイレ、機械室等)を整備する。

 13年度は、中央小・豊岡中で実施、2校ともに現在地に改築する。設計は、前年度に作成済みで中央小は唐沢建築計画研究所(高崎市)、豊岡中は同人建築設計事務所(高崎市)が担当した。工事スケジュールは、既存プールを今シーズンまで使用し、その後着工するもので、8月下旬にも解体工を発注し本体工は9月に本体、機械に分離して入札する。工事費は、中央小が9、650万円で豊岡中は8、780万円を予算計上している。

 一方、並榎中の校舎改築は12年度に耐力度調査を石井構建設計(高崎市高崎市緑町2-2-3、電話027-363-2828)へ委託し、その結果を踏まえて改築することになった。

 同校には、3棟の校舎があり当初の計画では北側にある普通教室棟(RC造3階、延べ2、638㎡)と特別教室棟(同2階、延べ764㎡)の2棟を改築する方向で考えていた。その後、この計画を再検討することになり現在協議を進めているが、いずれにしても2棟は建て替える方針で、これ以外の施設整備も浮上している模様だ。



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