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ツインシティ(大神地区)土地区画整理事業

2008/02/05 日本工業経済新聞(神奈川版)

 県と平塚市が事業者となる(仮称)ツインシティ(大神地区)土地区画整理事業の概要が明らかになった。県主導のビッグプロジェクト「ツインシティ整備計画」における平塚側の土地区画整備事業となるもの。土地区画整理事業の実施区域は、厚木市と市境を接する平塚市北東端の大神地区約七〇㌶。北側が田(一部工場用地)、西側が田及び畑地、東側と南側は住宅地及び工場用地が混在する地域となっている。

 土地利用計画では、別掲図のように、実施区域をA~Dの四ブロックに区分し、それぞれの土地利用の考え方を示している。

 国道129号沿い西側のAブロックは、生産機能、物流機能などの集積、連携を図り、新しい産業の育成や業種間の交流により、技術の向上、環境共生の取り組みを促進する「産業系土地利用ゾーン」とする。物流施設、生産施設等の導入を図る。

 厚木市に接する北側のBブロックは、厚木広域連携拠点(業務核都市)の一翼を担い、開発研究機能、情報関連業務機能、中核管理業務機能等の導入を図る「業務系土地利用ゾーン」として、研究開発施設、情報通信業務施設等の配置を考えている。

 地区内の環状道路「ループ道路」に沿った東側のCブロックは、地域の環境と共生し、環境負荷の少ない地域にやさしい生活スタイルを実践できる住宅地を誘導する「住居系土地利用ゾーン」として、居住施設、公共公益施設等を配置する。

 中央部のDブロックでは、バスや路面電車等の交通機関に限って進入できる歩行者専用道路「トランジットモール」を配して、人が集まる多様な機能を複合的に導入し、様々なまちづくりの取り組みを発信する「魅力ある新たな土地利用ゾーン」とする。情報発信施設、商業施設、公共公益施設等の配置をイメージ。

 道路は、周辺地区との広域的な連携を図るとともに、地区の骨格を形成する道路として国道129号、(仮称)ループ道路及びトランジットモールの三路線を計画し、区画道路は土地利用を踏まえて計画する。

 また、CブロックあるいはDブロックに近隣公園を1ヶ所計画する。

 土地区画整理事業の主な工種は、準備工、地盤改良工、土工、排水工、道路工などで、残土の搬出はなく、土砂を搬入して盛土部を造成する。

 県では、実施区域を20年度の線引き見直しにより特定保留区域に設定し、市街化区域への編入手続きを始める予定でおり、アセス手続きが終了すれば着工する構えだ。工期は大概20年間を見込んでいる。

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