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埼玉県新座市

20年度予算案/東久留米・志木線が着工/第六中の大規模改修へ /新座駅EV整備に補助

2008/02/21 埼玉建設新聞

新座市(須田健治市長)は20日、20年度当初予算案を公表した。一般会計は、対前年度比1%増の381億5800万円。このうち、投資的経費は同14・3%増の32億580万8000円。新規事業は、第六中学校の校舎大規模改修工事を2カ年で計画し、20年度に施工する普通教室棟(A棟)に3億7796万円余の事業費を計上。また、21年度施工予定の東野小学校校舎大規模改修設計に1058万円余を設定。さらに、JRが新座駅に整備するエレベーター整備事業に6666万円の補助金を盛り込んでいる。3月定例議会は27日に開会。


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 投資的経費の増額は、第六中学校校舎大規模改修工事に加え、20年度に着工する都市計画道路東久留米・志木線整備事業に13億6473万円余を計上したことが大きい。新座駅北口土地区画整理事業(約31・6ha)については、20年度の事業認可に向けて、住民説明会の開催および事業計画案の補足・修正を行う。

 一方、下水道特別会計は、同1・3%減の39億8666万円余で、平林寺第二幹線工事その16などの雨水整備を進め、溢水箇所の解消を図るとともに、馬場4丁目地区なとの汚水整備を進める。 また、新座駅南口第2土地区画整理事業特別会計は、同14・4%増の10億5216万円余で、雨水管布設工事、道路築造工事、建物移転補償を進めるほか、都市計画道路3・4・15新座駅南口通線については、20年度末の完成を目指して歩道整備などを行う。

 主要事業の概要は次のとおり。

【第六中学校大規模改修事業】

 設計監理委託731万6000円。工事3億7065万円。同校は昭和55年4月に開校。20年度は、RC造4階建て、延べ床面積約4343㎡の普通教室棟(A棟)の大規模改修工事を行い、エキスパンジョイントで接続しているRC造4階建て、延べ床面積約3312㎡の特別教室棟(B棟)については、21年度に施工する計画。この設計は、15年度に実施しているが、5年近く経過したため、現在、同設計を担当したオクテムデザイン(渋谷区、電話03-3405-0039)に、特命随契で委託している。主な工事内容は、外壁改修、屋上防水、便所全面改修、普通教室フローリング改修、廊下改修。工事発注は、6月議会案件として、5月までに一般競争入札の見通し。

【東野小学校校舎大規模改修事業】

 設計委託1058万6000円。昭和49年5月完成の校舎は、RC造3階建て、延べ床面積約4016㎡(給食棟を除く)の規模。21年度の工事を予定している。

【都市計画道路東久留米・志木線整備】

 測量・家屋調査等委託1663万6000円。道路築造工事4億2796万9000円、事業用地・土地開発公社取得用地購入6億7414万6000円。物件・電柱・ガス管等移転補償2億4595万2000円。

 水道道路から東京都東久留米境までの1440mを整備し、市域の南北縦断軸のネットワーク形成を図る。用地取得状況は、19年度末で82・2%の見込み。20年度は、道路築造工事約880mの施工を予定している。残部分の用地買収・道路築造工事は、21~23年度に実施する方針。設計は、東武計画関東支店(川越市、電話049-244-5600)が担当。

【新座駅バリアフリー整備事業】

 補助金6666万円。JR東日本が、20年度に施行する新座駅のエレベーター整備事業に対し、整備費を一部負担する。負担割合は、JRが46・67%、国が20%、県と市で33・33%で、総事業は2億円の予定。改札階とホーム階を結ぶエレベーターを上下線に各1基設置する。設置場所は、既設エスカレーターの外側を予定。

【公共下水道事業】

 汚水実施設計委託350万円。汚水工事7340万円。雨水実施設計委託2500万円。雨水地質調査委託450万円。雨水家屋調査委託150万円。雨水工事3億4660万円。

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