都留市は国の補助内定を受けたのに伴い、3月補正予算で、都留第一中学校体育館の耐震補強及び大規模改造工事費1億2000万円を計上する見通しだ。同市では昭和55年以前に建てられた小学校4校と中学校3校の校舎と体育館について、平成8~17年度にかけて耐震診断を行い、12年度から対応工事に着手している。
診断の結果、東桂小校舎と禾生一小体育館、谷村一小、都留一中、都留二中の校舎及び体育館に耐震補強工事が必要とされ、12年度の都留一中校舎を皮切りに、都留二中校舎、東桂小校舎の耐震工事を終え、今年度は谷村一小校舎(A・B棟)耐震補強(設計・岩倉設計室、施工・小林工務店)、谷村二小多目的ホール改修(あおぞら設計室、牛田土木建設)、都留二中体育館耐震・大規模改造(山口一級建築設計事務所、丸大産業)及び図書室増築工事(新興建築設計事務所、日伸総建)を実施した。
実質20年度に耐震補強工事が行われる都留一中体育館は昭和55年度に建築された、S造平屋建て、延べ床面積は1250㎡規模。耐震補強のほか、床・外壁・内壁の張り替えや屋根の防水などの大規模改造工事も行う予定で、工事発注は8月頃となる見通しだ。
このほか、20年度当初予算に谷村一小(D棟)耐震補強工事費が盛り込まれる予定で、順調に行けば6月末頃にも発注の運びとなりそうだ。設計は、岩倉設計室が担当した。
事業を所管する同市教育委員会学校教育課では、21年度に禾生一小体育館耐震補強及び大規模改造工事を行い、22年度で谷村一小玄関棟改築工事、23年度に谷村一小体育館改築工事を実施し、一連の義務教育施設の耐震化を完了させる予定でいる。