県内産業の南北格差問題について、橋本昌県知事は県議会代表質問で「今後も、国道6号バイパスや(仮称)木島橋の整備など企業環境の整備を図り、県北地域の企業誘致に関する基本計画に位置づけた電機機械関連産業などの集積を目指し、安い地価や住みよい生活環境、豊富な人材などをアピールしながら、粘り強く誘致活動を続ける」などと述べ、県の企業誘致施策を説明した。長谷川修平議員(民主党)の質問に答えた。
県内では、ハイテクパーク金砂郷が完売したほか、北茨城や高萩に建設機械関連メーカーが相次いで新工場を建設。大子町には県外企業が進出を決めるなど、臨海・山間問わず地域全体で企業立地が活発化している。
これについて、橋本知事は「コマツや日立建機が立地した波及効果とともに、関連企業などを中心に誘致活動を進めてきた成果」と強調。
また、県北地域の産業では、日立製作所や関連事業所が大きなウェイトを占め、南北格差の是正には、その動向の影響が大きいとしながら「幸い業績が回復基調で大いに期待している。県としては、交通基盤の整備や人材育成など、企業が活動しやすい環境づくりに一層努力し、またJ-PARC稼働や大手企業の立地などの効果を県北地域に波及させ、活性化させるよう全力で取り組む」との考えを表明した。