都留市消防課は建て替えを予定している消防署庁舎の実施設計業務に、20年度早々にも着手する方針だ。工事は同年度に着工する予定で、21年度の完成を見込んでいる。20年度に3億2192万8000円を計上したほか、工事を2カ年で実施するため、21年度の継続費として3億6046万1000円を設定している。
既存施設は竣工から約30年が経過し、老朽化が進んでいることや耐震対策がされていないことなどから、早期建て替えが望まれていた。このため市では平成18~21年度の4カ年計画で、消防庁舎及び消防員の訓練施設を新設し、防災拠点の強化を図る方針を打ち出していた。
新庁舎の規模は、RC造2階建てを想定しているが、延べ床面積などについては今後パブリックコメントの内容などを踏まえ具体化する。建設地は、現庁舎に隣接した現在駐車場(747・95㎡)やプレハブ小屋(69㎡)に利用されている場所を予定している。
新庁舎には新たに119番通報が入る司令室が設置されるほか、車庫スペースを拡張することなどを検討している。現庁舎跡地には、レスキュー隊員の訓練施設を建設する方針だ。
今年度発注された基本設計業務は、山口一級建築設計事務所(都留市上谷6ー8番ー27■0554ー43ー0066)が担当した。
現庁舎はRC造3階建て、敷地面積約1294㎡、延床面積936・87㎡で、昭和53年度に竣工した。
このほか20年度当初予算案へは、消防・防災施設整備事業関連予算として、小型動力ポンプ付積載車2台、可搬式小型動力ポンプ5台の整備費3303万2000円が盛り込まれた。