北陸地方整備局阿賀野川河川事務所および同阿賀川河川事務所は12日、「第1回阿賀野川水系流域懇談会」を新潟市内で開催した。
同会合は、平成19年11月22日に策定された河川整備の長期的な方向性を示す「阿賀野川水系河川整備基本方針」に基づき、「阿賀野川水系河川整備計画(直轄管理区間)を策定するにあたり、阿賀野川・阿賀川に造詣の深い学識経験者や地域住民等の意見を計画に取り入れ、また反映させるために設置された。
開会にあたり、北陸地方整備局河川部の古川博一部長が「日本で二番目に大きな川となる阿賀野川の整備計画にあたり、委員の方々や地域の方々の意見を聴き、計画づくりに反映させることにより、地域の皆さんにとって良いものになるよう、協力を頂きたい」とあいさつした。
続いて、事務局側が懇談会の設立趣意書・規約および運営方針案を説明、原案のとおり承認された。その後座長の選出に移り、事務局側から推薦された中央大学理工学部教授山田正氏が委員の承認を得て選出された。
議事では▽河川整備基本方針、河川整備計画▽流域懇談会▽阿賀野川水系の流域の概要-について事務局側が説明。委員からは「直轄区域には、クマタカやイヌワシなど貴重な種が密度高く生息している。配慮頂きたい」や「直轄区域だけではなく、支線も含めた阿賀野川水系全体の整備として捉えてもらいたい」また「整備計画の策定にあたり地球温暖化の影響をどう考えているのか」など活発な意見が出された。
次回は、5月下旬に福島県での開催を予定している。
【写真=委員から活発な意見が出された】