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埼玉県宮代町

東武動物公園駅周辺まちづくり整備、13年度は計画策定調査着手

2001/05/22 埼玉建設新聞

 埼玉県宮代町は、東武鉄道東武動物公園駅を中心とする周辺まちづくり整備を行う。13年度は計画策定調査に着手する。調査委託にあたり、プロポーザル方式などによる業者選定を視野に入れており、秋口までに委託方法をまとめたいとしている。

 計画は12年度にまとめた中心市街地活性化基本計画を具体化するべく浮上。中心市街地活性化基本計画は、同駅を中心とした150haを対象に、移転が予想されている東武鉄道杉戸工場の敷地開発など、多岐にわたる事業が盛り込まれている。

 東武動物公園駅周辺街づくり整備計画策定業務は、土地区画整理事業、再開発、都市計画道路整備などを対象に事業推進を図るための調査。現在調査項目を詰めており、区域や対象事業などまとまり次第、委託業者選定作業に入る。現時点では、3者程度によるプロポーザルか随意契約が濃厚。当初予算計上額は568万6、000円。

 今回の調査では、総合的な事業または個別事業として推進するかを方向付け、優先事項や年次計画、事業手法などを検討。対象地内にある東武鉄道杉戸工場は、移転案があるものの現在稼動中で、スケジュールなどが未定なことから今後、鉄道事業者や関係機関との協議しながら、まちづくりに反映させていく。

 中心市街地活性化基本計画対象地区は、東武動物公園駅を中心に、北側が大落古利根川、南側は笠原小学校周辺。東側は県道蓮田杉戸線、西側は市街化区域境。

 事業計画は次のとおり。

【都市再生土地区画整理事業1】

 東武動物公園駅西口周辺地区を対象に、東武鉄道杉戸工場敷地の開発に併せて整備。県施行で4~6年内の着手を位置付け。

【都市再生土地区画整理事業2】

 東武動物公園駅東口周辺を対象に、地区内の道路整備および住宅地、商業地の改善を図る。また、駅前広場や主要道路の景観整備を行う。事業主体は町。7年目以降の着手

【市街地再開発事業(前記事業の集約換地による共同化)】

 東武動物公園駅東口周辺地区が対象。同地区の高度利用を図るため、都市型住宅と一体となった商業、業務施設を整備。町、組合、地権者、TMOなどが実施予定者に挙げられている。7年目以降の着手

【街路・道路事業】

 都市計画道路整備は、春日部久喜線、宮代通り線、東武動物公園駅東口通り線、新河原橋通り線、東武動物公園駅西口通り線および延伸路線、百間通り線を盛り込んだ。県・町で実施予定。期間は早期着手~7年目以降まで

【土地区画整理事業】

 (仮称)福祉医療センター整備が予定される須賀沼端地区を対象に、地区内や周辺の公共施設と一体となった利便性の高い住宅地の整備を行う。組合施行による実施を予定。7年目以降に着手



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